CPU、メモリ・HDD容量などの基本PCパーツから、キューブ・スリム・タワー型など筐体デザインまで多彩なBTOメニューから自由なスペック、そして自分の予算で構成できることで人気が高まっている「ショップブランドPC」。そこで、そのようなショップブランドPCを提供するPCショップに「7万円以下で、できるだけハイスペックなオススメPCを作ってほしい」と依頼し、いくつかをご用意いただいた。
今回は拡張性に優れたミドルタワーマシン、「a-Best AD2170GT-ITM」だ。
「a-Best AD2170GT-ITM」は、マウスコンピュータジャパン(以下、MCJ)のタワー型PCシリーズ「MDV-ADVANCE 2170ST-N」をベースに、高性能パーツを積み込んだカスタムモデル。本来は、8万3790円のマシンだが、メモリやHDDの容量を下げることで1万円値下げして条件に合わせてもらった。なおOSはインストールされない。
マザーボードには、MSI「865G Neo2-PLS」を採用し、CPUはPrescottコア Pentium 4/3E GHzを搭載。グラフィックとサウンドはオンボードだ。
80GバイトHDDと光学ドライブを装備する以外は、FDDなどベイやスロットを埋めるパーツは一切なし。8基のベイと6本の拡張スロットが空いており、拡張性は抜群だ。光学ドライブにはDVD±R/RWドライブ、アイ・オー・データ機器「a href="http://shopping.itmedia.co.jp/PriceList.asp?COM_ID=1031210020" target="price">DVR-ABN8」を採用。詳しくは後述するが、8倍速DVD±R記録に対応し、TVチューナー付きビデオキャプチャーカードを増設すればテレビパソコンとしても文句なく利用できる。
メモリはPC3200 DDR SDRAMを256Mバイト搭載する。今回の構成では1枚のみの搭載なので、デュアルチャンネルでは利用できないが、空きスロットが3本あるので、BTOメニューにて増設をおすすめしたい。ただし、全体的に排他となるパーツがほとんどない。限られた予算の中で厳選したパーツが選択され、将来の拡張性にもこだわって用意されたのが分かる。
構成は以下の通りだ。
CPU | Pentium 4/3E GHz |
---|---|
HDD容量 | 80Gバイト |
メモリ容量 | 256Mバイト(4Gバイト) |
マザーボード | MSI「865G Neo2-PLS」(Intel 865Gチップセット搭載) |
グラフィックス | Intel 865G内蔵 |
搭載スロット | AGP×1、PCI×5(うち増設可能スロット×5) |
主なインタフェース | USB 2.0(前面×2、背面×6)、10BASE-T/100BASE-TX LAN、PS/2×2 |
そのほか備考 | シリアルATA×2 オンボード |
本体サイズ | 190(幅)×415(高さ)×480(奥行き) |
OS | なし |
外観は、シルバーとブラックを基調とした落ち着いたデザインで、フロントパネルの凹凸はほとんどない。アルミのタワーケースでは細部のゆがみが気になるところだが、エッジ部分の溶接がしっかりしており、ケースの開閉もストレスがないのも好印象だ。
5インチベイに開閉ボタンつきのベゼルカバー、3.5インチベイに吸気口用カバーを1個用意しており、同サイズのベイに付け替えが可能。また、DVDドライブも統一されたシルバーのベゼルの奥に収まっている。
ちなみに5基のドライブを追加できるので、組み込むパーツによってルックスをガラリと変えられるのが増設欲をそそる。フロントで一番目立つ直径約25ミリの大型電源ボタンは使いやすく、デザインのアクセントにもなっている。
PS/2やプリンタポートなどのレガシーポートに加え、USB2.0ポートを6基搭載する。フロント部と合わせると、計8個のUSBデバイスが同時に接続できるのは頼もしい。
拡張スロットは7本空きがある。増設可能なカードは6枚だが、増設スロット部に装着するタイプのファンや、マザーボードに付属する、ケーブル接続タイプの増設インタフェースブラケットなどが設置できる。
ケースの開閉は見た目以上に手軽だ。上下のスライド部分とパネルの受け部に遊びが多いため、途中で引っかかったり、余計な力が加わることがない。両サイドパネルも簡単に外せるので、ドライブベイのネジ留めやコード処理も楽。頻繁にメンテナンスするなら、この手軽さは見逃せないメリットだ。
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