PCastTVで広がるメディアセンターの世界(3/3 ページ)

» 2004年06月16日 11時43分 公開
[河野寿,ITmedia]
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さらにPCastTVは強化される

 原稿執筆時点ではまだβ2という扱いだが、PCastTV Ver.1.4β2が公開されていた。1.4ではさらに新しい機能が追加されるようである。

 このバージョンにアップグレードすると、「Home Net Edition」というロゴが表示される。

 なにやら面白そうなニオイがするが、このバージョンからは「ビデオサーバ機能」が追加され、他のPCやLinkTheaterでPCastTVの予約ができるようになるらしい。そのためのクライアントソフト「PCastTV Client Tool Ver 1.00β2」も公開されている。

 まずは、LinkTheaterからどのように見えるのかを確認してみる。

 下準備として、PCastTVをインストールしたときに一緒に導入される「PCastTVスケジューラ」というソフトを起動する。すると、タスクトレイに常駐するので、ここでマウスの右ボタンから「ビデオサーバー設定」を選ぶ。そして「ビデオサーバー機能を使用する」にチェックを入れ、使用するポート番号を指定し、「LinkTheaterからの接続を…」などもチェックしておく。

 また、リストウィンドウで、LinkTheaterからアクセスするフォルダを指定しておく。これは、たとえば「ビデオライブラリ」を右クリックし、プロパティで「このフォルダをネットワーク」をチェックしておくだけだ。

 以上で準備は完了である。

 PCastTVスケジューラから「ビデオサーバー機能を使用する」にチェックを入れる
 公開するフォルダを選んでチェックしておく

 次に、LinkTheaterの方へ行き、スイッチを入れてメニューからこのPCの名前(ここでは「Willa」)を選ぶ。するといままでのPCastMedia Serverのときとは違う画面となった。

 LinkTheaterの表示画面が今までと変わった

 文字を読めばそのままだから理解できると思うが、「公開フォルダ」というのが、いままで使っていたようなコンテンツが入ったフォルダのことである。その左にある2つが予約関連の機能になる。

 機能としては、PCastTVの「録画予約」とさほど変わりがないので、PCで予約したことがあればすぐに理解できるだろう。

 LinkTheaterから予約録画ができる!

 また、ネットワークに公開したフォルダの方は、以下のように表示される。

 ネットワークに公開を指定したフォルダが見える

 一方、他のPCから操作する場合はどうなるのだろうか?疑問に思ったら即行動である。早速「PCastTV Client Tool Ver 1.00β2」をダウンロードし、ネットワーク内にある他のPCにインストールしてみた。

 起動すると、素っ気ない画面である。

 シンプルな起動画面

「検索」でサーバを探すと、すぐに「Willa」を見つけてくれた。

 サーバが認識される

 ここで見つけた欄をダブルクリックすると、ブラウザが立ち上がり、LinkTeaterで見たような画面となる。

 設定できる項目などはLinkTheaterとほとんど同じ

 このように、他のPCからもLinkTheaterのような専用機からも予約録画ができるというのはなかなか面白い機能だ。

 ソニーの「VAIO Media」のようだが、こちらはサーバ側も汎用的なパソコンが使える点が違う(VAIO Mediaはクライアントのみ)。

 ただし、VAIO MediaはUPnP対応のルータであれば、インターネット側からもアクセスできるのだが、現状ではLinkTheaterは同一ネットワーク内からのアクセスに限られるようだ。SoftEtherなどと組み合わせれば何とかなるかもしれないが、標準でも対応してもらえればうれしい。

 PCastTVの進化は、もはや「TVキャプチャの添付ソフト」というレベルを超えてきている。その構想はかなり大がかりなものと想像されるが、一方で、LinkTheaterのユーザーインターフェースはまだまだ改善の余地があるし、それぞれの機器に添付されるソフトウェアに統一感が乏しいなど、やや仕上がりに拙速の感があるのは否めない。

 細かいところを指摘すればいろいろ不満点も出てくるが、この一連の商品、「なんか最近面白いモノがないなあ」と思っていた私には「自分で作るメディアセンター」の世界を提供してくれて非常に楽しかったことも確かだ。ソフトウェアのバージョンアップぶりにもホンキが現れていて好感が持てる。

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