配線まわりが落ち着いたところで、もう少し連携的なことも考えてみよう。
PC-MV5DX/U2に付属していたPCastTVはVer1.21だったが、現在はバージョンアップしてVer.1.30がWebサイトで公開されている。このバージョンアップはただの修正にとどまらず、面白い機能の追加が行われているのでこの点について触れておこう。
大きな機能の追加はふたつある。ひとつは、PC-MV5DX/U2のような外付けUSB2.0接続タイプでの録画後変換時のAVI形式サポートだ。
すでに書いたように、Ver.1.21までは録画後にWMV形式にしか変換ができなかったが、AVI形式をサポートすることで、MPEG4やDV、そしてDivX(おそらく公式には未サポートだが)などへの変換ができるようになった。ただし、機器の性質上、リアルタイムに変換することは相変わらずできないが、これは致し方ないだろう。
PCastTVをアップグレードすると、「ビデオキャプチャの動作設定ダイアログ」で「再圧縮設定」に「AVI設定」という項目が増えているのがわかる。
ここで「映像圧縮」という部分のプルダウンメニューからCODECを選べばよい。表示されるのはあらかじめインストールしてあるCODECだけだが、サポートされるか否かは別にしてインストールさえしてあればここで選択可能なようだ。
もうひとつの大きな変更は、「自動ファイルコピー」という機能が加わったことである。
自動ファイルコピーは、録画終了後にネットワークにある他のPCの共有フォルダにファイルをコピーする機能である。PCだけではなく、LinkStationでの使用も考慮されている。
LinkStationの場合には専用のボタン(「LinkStationを検索」というボタン)をクリックするだけで、ネットワーク内にあるLinkStationを検索してくれるので、他のPCよりも簡単に指定できる。
「LinkStationを検索」ボタンをクリックしてみると、たしかに探し出してくれた。あとは保存先のフォルダを指定するだけだ。
自動ファイルコピー機能と予約録画を組み合わせれば、録画したファイルはLinkStationにどんどん保存されていく。
ここで、もしもLinkTheaterを持っていればLinkStation+LinkTeaterだけ、つまりPCを起動することもなく映像を楽しむことができる仕組みだ。
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