nc9110のサイズは362(幅)×278〜284(奥行き)×46(高さ)ミリとかなり大きい。このため、モバイルで利用するようなノートPCではないが、デスクトップの代替機として利用することになるだろう。キーピッチ19ミリ、キーストローク2.5ミリで、かなキーなど、文字入力に利用するキーはすべて同じ大きさになっている。タッチパッド横のスペースも十分にあり、パームレスト代わりになるため、文字入力時にも疲れにくい。
また、キーボードの左右にはアイコンがプリントされており、本体左右に配置されているUSB端子や音量調整ボタン、無線LANボタンなどがどこにあるのか一目で分かるようになっているのもうれしい。
ポインティングデバイス部分はタッチパッドのほか、仕切りが設けられており、その右側が上下スクロールパッドとなっている。一般的なノートPCではタッチパッドの右側部分をスクロールに割り当てていることが多いが、このように別途スクロール用のスペースがあるのは便利だ。
nc9110のパフォーマンスだが、CPUにハイパースレッディング・テクノロジ対応Pentium 4/3.06GHz、メモリ512Mバイト(256Mバイト×2)を搭載した試作機では、以下のような結果となった。グラフィックスのスコアは多少厳しいが、オフィスソフトなどのビジネス系アプリケーションを利用する分には全く問題ないだろう。
PCMark04 | |
PCMark Score | 3209 |
CPU Score | 3955.0 |
Memory Score | 2780.0 |
Graphics Score | 963.0 |
HDD Score | 2453.0 |
3DMark2001SE | |
1024×768ドット 16ビット | 3444 |
1024×768ドット 32ビット | 2943 |
すでに述べたように、nc9110は、チップセットや一部のインタフェース周りを除いて、すべての項目をニーズに応じてカスタマイズできるのが特徴だ。
オフィスソフトなどを利用するだけなら、OSはWindows XP Home Edition、Celeron/2.80GHz、メモリ512Mバイト(256Mバイト×2)、HDD 60Gバイト、DVD-ROM&CD-R/RWコンボドライブ、15.4インチワイド液晶、USBデジタルドライブ用スロット+USBデジタルドライブ、IEEE802.11b/g対応無線LAN、モデムなしの構成で十分だろう。このときの価格は16万8210円(税込み)とかなりコストパフォーマンスが高い。ワイド液晶がいらないなら、15インチ液晶に変更して、16万860円(税込み)だ。このあたりなら実用にも耐え、お買い得な構成だと思う。
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