複数チャネル同時録画に対応した「mAgicTV」評価版の配布を開始

» 2004年07月22日 19時01分 公開
[長浜和也ITmedia]

 アイ・オー・データ機器は、7月22日に6チャネル以上の同時録画を可能にする「I-O DATA mAgicTV Server Concept Version」(以下 mAgicTV SCV)評価版を発表。同日より同社のホームページからのダウンロードによる配布を開始した。

 mAgicTV SCVは、同社のキャプチャーカードラインアップのうち、ハードウェアMPEG-2エンコードをサポートする「GV-MVP/RX」「GV-MVP/RXLE」(以上 PCIタイプの内蔵カード)「GV-MVP/RZ」(USB接続外付けユニット)「VT-RXx3」(挑戦者ブランドで発売しているGV-MVP/RX相当製品)が複数組み込まれたPCにインストールすることで、組み込んだキャプチャーカード/ユニットの台数分だけ複数チャネルの同時録画を可能にするソフトウェア。

 製品発表会場では、PCIスロットに6枚のGV-MVP/RXを差したマシンによる6チャネル同時録画や、12台のGV-MVP/RZを接続したマシンによる、東京キー局全チャネル24時間完全録画のデモンストレーションが行われていた。

すべてのPCIスロットにGV-MVP/RXを差した6チャネル同時録画のデモ。ほとんどの機能がオンボードになってPCIスロットがスカスカのユーザーも多いと思うが、これなら全部埋まって言うことなし
こちらはGV-MVP/RZを12台接続した「首都圏局全部録りシステム」のデモ

 mAgicTV SCVのメインインタフェースは番組表を表示する「mAgicガイド」になった。EPGを利用した番組表だが、録画した番組に関しては過去のものであっても表示できるようになっているので、ここからダイレクトに録画したい番組や再生したい番組が選択できる。

 従来のmAgicTVでもキーワードやジャンルなどを指定して保存する番組を自動で設定する「おまかせ録画」機能をサポートしていたが、今回、複数チャネルの同時録画か可能になったことで、時間が重なる番組でも逃がさずカバーできるようになった。

mAgicTV SCVのメイン画面「mAgicガイド」赤い矢印は録画が予約された番組。このようにすべての番組が予約されている状態。13時以前の欄には録画された番組がそのまま残っている

 複数チャネルの録画で気になるのが、適切なビットレートの設定とシステム側の処理能力。アイ・オー・データ機器の説明では、キャプチャーとエンコード処理自体はハードウェアで行うので問題ないものの、HDDへの書き込みに関してはシステム側のパフォーマンスの影響を受ける可能性があるとしている。

 ただし、「ユーザー各自のマシン環境が大きく異なるので、同時録画における推奨ビットレートなどは決められない」ということで、適切なビットレートを各自試行錯誤して決めていく必要があるようだ。

 mAgicTV SCVを動作させる推奨環境は以下のようになっている。HDDの条件に「長時間モードで24時間×6チャネルの録画を行う場合」という記述されているのが、mAgicTV SCVのコンセプトをよく表している。

CPU動作実クロック600MHz
メモリ128Mバイト以上
HDD長時間モードで24時間×6チャネルの録画を行う場合、150Gバイト以上の空き容量
グラフィックスカードDirect X 9.0bに対応
サウンド機能必須

 今回配布されるmAgicTV SVCは評価版ということで、サポートするのはMPEG-2のハードウェアエンコードによる録画に限られている。ソフトウェアエンコードによる複数チャネル録画は処理能力的に難しく、アイ・オー・データ機器が力を入れているXVDのハードウェアエンコードにも対応していない。ただし、技術的に難しいことではないので(ユーザーの要望が多ければ)対応するのはさほど困難なことではないらしい。

 また、「録画中の裏番組を視聴する」というのはよくある使いかただが、この場合、視聴している番組でのタイムシフト視聴も現時点ではサポートしていない。外部入力は内蔵チューナーしか対応していないが、mAgicTV SCVをインストールするには既存のmAgicTV 4.xをアンインストールしなければならないため、mAgicTV SCVをインストールしたシステムでは、TVチューナー以外の外部入力からキャプチャーできなくなる。

 なお、評価版ということで、mAgicTV SCVを利用した複数同時録画機能はアイ・オー・データ機器の正式サポート外の行為になる。この点も十分理解した上で自分のシステムに導入するようにしたい。

挑戦者ブランドからも、複数同時録画を可能にするパッケージとして、3チャネル同時録画対応ビデオサーバキットと銘打った「Channel TANK」が7月末に発売される予定。パッケージの中身は3枚の「GV-MVP/RX」が入っているのみで、ソフトウェアはサイトからダウンロードして入手する、いつもの「挑戦者」スタイルになっている。「2枚でなくてなぜ3枚」という問いに、「2枚ではできることがデジタル家電と同じになってしまう。PCのアドバンテージを出すために3枚組みにした」と答えてくれた

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