ロジファンはこれを待っていた――3次元ホイールを備えた光学ワイヤレス「Cordless Click! Plus Optical Mouse」マウス(2/2 ページ)

» 2004年08月04日 12時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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マウスパッドなしで、白一色の机上で使えるか

 最近発売される光学式マウスは解像度800dpiの光学センサーを持つものがほとんどだが、800dpiであっても単色、特に白い机上ではうまく動作せず、マウスパッドを用いているユーザーも多いことだろう。筆者もその一人だった。

 うまく動作しない理由は、センサー解像度だけではなく、センサーから得られた情報の処理速度性能などにもよるという。では、実際に手持ちの光学式マウスでいくつか試してみた。

photo CLK-C71の場合。上:白い机上、下:マウスパッド
白い机上でも、マウスパッド上でもほぼ変わらない操作性を保った
photo 同社モバイルマウス「MDO-30」、マウスドライバをインストールしない400dpi動作時の場合。上:白い机上、下:マウスパッド
白い机上では真ん中辺りの一番高速に動かしている時に遅延というか、急にふっとカーソルがワープするかのような挙動を示した
photo スペック上では解像度800dpiとある、某社製超小型の光学式ワイヤレスマウスの場合。上:白い机上、下:マウスパッド
白い机上での操作はストレスがたまるほどうまく動かない
photo 光学式マウスでは一番動作しにくい、ガラステーブル上での操作テスト。上:ガラステーブル上のCLK-C71、下:同じくMX-510
ガラステーブル上ではさすがにCLK-C71でも満足な操作ができない。一方、より高性能な光学センサーを搭載するMX-510の場合は、よほど高速なマウス動作を行わない限り普通に動作した

 単純なテストだが、製品によってかなり違う操作性が体感できた。

 もちろんマウスパッドを使えばどれも問題なく動作するが、ノートPCユーザーの場合は、時には会議室、喫茶店、営業先など普段と違う環境下にて使用することもある。同じ800dpiだとしてもより高性能な光学センサーを搭載する製品の方が、真っ白な机上でも、はたまたガラステーブル上でも、幅広い場所で利用可能ということになるだろう。

 CLK-C71は、ガラステーブル上はさすがに厳しいが、適当なテーブルであればほぼ問題なく操作可能であった。

USBメモリほどにコンパクトとなったレシーバー

 CLK-C71では、レシーバーが限りなくコンパクトになった。本体サイズは50(長さ)×19(幅)ミリと、よくあるUSBメモリほどのサイズだ。

photo 現在もサブマシン用として使用する往年のボールタイプコードレスマウス「Cordless Wheel Mouse」(左)、マウスの父「Doug Engelbart」氏サイン入りの限定版「Cordless MouseMan Optical(ZM-100)」(中)、そしてCLK-C71(右)。レシーバーサイズの違いに進化の過程が伺える

 操作可能範囲は約1メートルとなっている。ノートPCユーザーであればそのままUSBポートに接続するだけ。ちなみに工場出荷時点で、双方は認証作業が完了されており、初回導入時のデバイス認証作業も必要がないのも気が利いている。

 なお、少し離れた場所に本体を設置するデスクトップPCユーザー用に、1.5メートルUSB延長ケーブル付きのレシーバーを立てて設置できる「デスクトップスタンド」も付属する。

3次元スクロール機能は実売4000円の価値があるか――ある、といえよう

 ロジクールのマウスラインアップは、より高性能な光学センサーを搭載、最大10メートルの範囲で操作可能なBluetoothモデルもあるMXシリーズをハイエンドに、CLK-C71含むCordless Click!シリーズをミドルレンジモデルとして設定している。

 前述の通り、ハイエンドなMXシリーズの光学センサーは、ガラステーブル上でもそこそこ操作可能なほど高性能だが、CLK-C71には3次元ホイールの快適さに加えて、ワイヤレス+光学式+多機能ボタン搭載にも関わらず、実売価格4000円台で購入できる安価さが特徴だ。

 特にメーカーPC付属の単なるスクロールマウスを使っているユーザーであれば、「あ、これは便利だ」と確実に感じられる多機能マウスCLK-C71を一度使ってみてはいかがだろうか。

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