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» 2004年08月04日 12時00分 公開

マウス:ロジファンはこれを待っていた――3次元ホイールを備えた光学ワイヤレス「Cordless Click! Plus Optical Mouse」 (1/2)

ロジクールから発売された、待望の光学式3次元スクロールホイール搭載コードレス6ボタンマウス「Cordless Click! Plus Optical Mouse」を入手、早速使用感を試してみた。

[岩城俊介,ITmedia]

 キーボードにこだわる人は多い。

 小寺氏のコラム「キーボードにこだわる理由を考える 」しかり、N記者の「まさに必要最小限――Happy Hacking Keyboard Lite2 日本語配列<かな無刻印モデル>」しかり、キータッチから始まり、そのキー配列、本体サイズまでこだわる人は徹底的にこだわる。

 ではマウスはどうか。

 筆者はというと、ふと自宅にあるマウスを眺めると、実はそれほど意識していたわけではないのだが……あの手書き風で、月と目(らしきもの)から3本ラインが放出されている、あのマークを持つマウスが実にたくさんあることに気がついた。そういえば、機能が追加された新製品が出るたびに入手していた「無意識ロジファン」であったのである。

 そのようなわけで、今回ロジクールから発売された、光学式3次元スクロールホイール搭載コードレス6ボタンマウス「Cordless Click! Plus Optical Mouse(CLK-C71)」も早速入手、使用感を試してみた。

3次元スクロールホイール搭載の、現状ほぼ「全部入り」マウス

 Cordless Click! Plus Optical Mouse(以下、CLK-C71)は、光学式+コードレス+多ボタン対応機能に加え、左右スクロール可能な「3次元スクロールホイール」が搭載される、現状ほぼ「全部入り」のマウスだ。

photo Cordless Click! Plus Optical Mouse(CLK-C71)

 3次元スクロールホイールは、通常スクロールホイールの前後回転動作とそのクリック操作に加えて、ホイール部を左右に傾けて操作できるものとなる。

 この3次元スクロール機能により、例えばWebサイトの左右スクロールやExcelでの左右カーソル移動、Word/ExcelなどOfficeアプリケーションの表示サイズ拡大縮小などの操作をマウスにて行うことができるのが特徴だ。価格はITmedia Shoppingでの最安値で4500円前後(2004年8月初旬現在)にて購入可能となっている。

流線型デザインで低重心リアヘビー……さしずめポルシェか

 最近の多機能マウスは、うねってえぐれるような左右非対称のデザインが多いが、CLK-C71もその一つだ。このえぐれなどの視覚的要素もあるかもしれないが、やはりかなり大型である。このため、自宅やオフィスなどでの据え置き用として使用することになるだろう。

photo CLK-C71を前面から見る

 3次元ホイール+ワイヤレス+多ボタンというと、ライバル製品となる、マイクロソフト「Wireless IntelliMouse Explorer」(2003年10月6日の記事参照)がある。こちらは昨年からすでに発売されていた。ロジファンとしては、何度心奪われそうになったことか。

photo CLK-C71(左)、Wireless IntelliMouse Explorer(右)。どことなくモビルスーツ的なサイバーデザインのWireless IntelliMouse Explorerに対し、流線型スポーツカーのようなCLK-C71

 ところで、コードレスマウスは本体に電池など電源を内蔵するため、基本的に有線タイプのマウスより重い傾向にあるのは否めず、CLK-C71も例外ではない。使用電源は単3型電池を2本、電池込み重量で約152グラムとなる。

 スペックとしての重量は確かに重いのだが、CLK-C71を操作してみて最初に感じた、その微妙な重量バランスに好感を持った。一番重い重量物となる電池二つを、できるだけ低く、できるだけ後ろに搭載するようになっており、さほど重く感じないのである。

 親指と薬指で持ち上げてみると分かるが、重心は中心よりかなり後ろだ(流線型デザインで低重心リアヘビーなどというと……何か車雑誌のようだ。さしずめポルシェか。どうでもいいが)。

photo 電池開口部よりさらに奥(写真だと手前側)に電池を差し込むようなイメージとなる

 このため、マウス操作に関する回転動作の中心軸となる手首近辺に重心が近づく。これにより慣性モーメントがより小さくなり、さほど重くは感じないというわけなのだろう。適当に長い棒の先端を持って振るのと、中心あたりを持って振るのと、どちらが軽く感じるかということに似ている。

ドライバソフトは「SetPoint」を採用、ボタン割り当ても自在に

 CLK-C71のドライバソフトは、従来の「MouseWare」ではなく、「SetPoint」という名称のものとなる。

photo マウスドライバ+設定ソフト「SetPoint」。インストールCDに付属するバージョンは2.00.171であったが、2004年8月現在、2.11.459というものにバージョンアップされている

 このSetPointにより、マウスの各ボタンに割り当てる機能を設定する。ズーム、戻る/進む、クルーズアップ/ダウン、アプリケーション切り替え、オートスクロール、ユニバーサルスクロール、キーストローク割り当て、ダブルクリック、カット、コピー、ペーストなどの機能を、各ボタンへ自在に割り当てることが可能となっている。

 ズーム機能は、ホイールボタンを押すとカーソルが虫めがねマークに変わり、上下にスクロールさせることで拡大縮小が行えるようになるものだ。

 例えば、ブラウザの文字サイズ変更、ExcelシートやWordファイル表示サイズ拡大縮小などがある。これら操作を、マウスから手を離さずに指1本でできるのは、いままでこの機能を体験したことのないユーザーにとっては、かなり新鮮に感じられる。

photo (クリックでムービー再生)3次元ホイールを活用したExcel操作の例。ズーム機能によりシート表示拡大/縮小、ホイール左右操作により行移動が行える

 頻繁にExcel/WordなどのOfficeアプリケーションを使用するユーザーは、この機能がかなり役立つ。特に左右カーソル移動がマウスで行える機能は、スクロール速度も程よく高速で、マウスから手を離す頻度も少なくなることからも使い勝手は上々だ。

 キーストローク割り当て機能は、適当なショートカット、例えば保存の「Ctrl+S」、コピーの「Ctrl+C」、IMEのオン/オフの「Alt+漢字(全角/半角)」など任意のキー操作を割り当てることができる機能である。

 筆者は普段、数十ページもブラウザウインドウを開くような使い方をするため、必要ないページはすぐ閉じることができるよう、中央のアプリケーションボタンにブラウザを閉じるショートカットキーである「Ctrl+W」を割り当ててみた。このボタンはちょうど指や手のひらが当たらない中央部分に設置されているので、意識して指を動かすことで触れられる位置にあり、誤操作もない。

 進む/戻る機能は、親指部にある二つのボタンに割り当てられている。同社にて動作が確認されている対応アプリケーションは下記のようになっている。

アプリケーション 「進む」ボタン 「戻る」ボタン
Internet Explorer 次のページ 前のページ
Word Page Down Page UP
Outlook Express/Outlook 次のメッセージ 前のメッセージ
PowerPoint 次のスライド 前のスライド
Windowsエクスプローラ 次のフォルダ 前のフォルダ

 クルーズアップ/ダウン機能は、ボタンを押している間だけスクロールできる機能だ。ただしCLK-C71にこの機能を割り当てるのはちょっともったいないかもしれない。現在、会社ではこのCLK-C71を、自宅では有線タイプの「MX510 Performance Optical Mouse(以下、MX-510)」を使用しているのだが、MX-510は8ボタン仕様として、ホイール上下にクルーズアップ/ダウンのためのボタンが配置されている。

 このクルーズアップ/ダウンボタンは、某掲示板のような縦に長いWebサイトなどを閲覧する場合には、ホイールをくりくり回すより楽で、気に入っていたのである。CLK-C71にこのボタンがあれば、本当にパーフェクトだったのだが残念だ。

 もう一つ残念なこととして、マウスドライバソフトがSetPointに変わったことで、MouseWareを使う同社製品、例えば上記で挙げたMX-510などはSetPoint上で設定することができなくなってしまった(MX-510はMouseWare 9.8を使用)ことだ。

photo マウスドライバソフトにSetPointを使用しないマウスの場合は設定が行えない

 また、ケーブルを巻き取ることができるモバイルマウス「Notebook Optical Mouse Plus(以下、MDO-30)」(MouseWare 9.79.1を使用)も外出時用として常時携帯しているが、こちらも単なるUSBスクロールマウスとしてしか認識させることができない。特にMDO-30はマウスドライバをインストールしておかないと400dpiの解像度になるというデメリットもある。

photo 外出時に愛用するモバイルマウス「Notebook Optical Mouse Plus(以下、MDO-30)」

 環境により同社マウスを使い分ける筆者にとっては、これはかなり由々しき問題。もちろん使用環境を変えたところで、そのドライバを都度インストールすれば使えるが、そんなの面倒だ。何かうまい方法はないだろうか。

マウスパッドなしで、白一色の机上で使えるか

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