PCI ExpressネイティブのエントリーGPU「GeForce 6600」ファミリー──SLIは「年内に対応」(2/2 ページ)

» 2004年08月23日 20時37分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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意外と時間がかかるSLI対応

 なお、SLI対応カードを接続する高速デジタルインタフェースの仕様について、NVIDIAは「現在FIXしておらず、詳細を説明できない」(ポール氏)と述べている。仕様がFIXするのは「年内中」(オング・ツェー・リン氏 NVIDIA アジアパシフィックテクニカルマーケティングマネージャ)と、SLI対応の製品が登場するのに今年いっぱい時間がかかることを明らかにしている。

 これは「ドライバのチューニングと、SLIに対応したマザーボードが広く流通して、SLIが利用できる環境が整うのに時間がかかる」(リン氏)ため。SLIを利用するにはグラフィックスカードだけなく、マザーボード側も現在PCI Express対応製品に実装されているPCI Express X16のほかに、PCI Express X8以上に対応したスロットがもう一つ必要になる。

 現在NVIDIAは、いくつかのマザーボードベンダーに対して、SLIに対応できる製品の生産に関する交渉を行っていることを明らかにしている。この状況についてNVIDIAは「価格を下げた製品が数カ月以内に生産されるように努力している」と説明している。

 SLIというと、過去に3dfxが行っていたVoodoo2を二枚組み合わせた技術を思い出す読者もいるだろう。3dfxのSLIは二つのGPUで「一つの画面を均等に分担して」演算処理を行っていたが、NVIDIA SLIは画面における密度を検知して「負荷が均等になるように」分担して演算処理を行っている。

 NVIDAIはこの仕組みを「ダイナミック・バランシング・アルゴリズム」を呼んでいるが、このアルゴリズムで分割された画面をそれぞれのGPUで演算し、次いでセカンダリGPUの演算結果をプライマリGPUに移行させ、そこで合成して一枚の画面として生成している。

 NVIDIAとしては、「SLIでは同じ“製品”同士を組み合わせる」と説明しているが、これは主にサポート的な事情。NVIDIAに確認をとったところ、ダイナミック・バランシング・アルゴリズムによって、GeForce 6800 UltraとGeForce 6600 GTを組み合わせてもSLIは動作するが、「多くのベンダーから出荷される製品による膨大な組み合わせをすべて検証することは不可能。そのため、NVIDIAとして正式にサポートすることはできない」と説明している。

日本初公開となったSLIのデモはPCI Expressに対応したGeForce 6800 Ultraの組み合わせで行われていた。外部電源はITmediaでも以前紹介したPCI Express対応GeForce 6800 GT同様、2本集合の6ピンコネクタとなっている

ダイナミック・バランシング・アルゴリズムで負荷が均等になるように分割された画をそれぞれのGPUで処理

セカンダリGPUで出来上がった画をプライマリGPUに転送

分担して演算した画をプライマリで合成する

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