ワイド液晶を搭載したリーズナブルなモバイルPC──Inspiron 700m(1/2 ページ)

» 2004年10月14日 19時53分 公開
[河野寿,ITmedia]

ワイド液晶と記録型DVDドライブを搭載しても持ち運びは可能

 Inspiron 700m(以下、700m)はデルのラインアップでは軽量ノートに分類されるPCである。約1.7キロ(4セルバッテリーとトラベルモジュール搭載時の重量)という重さは、現役のノートPCの中で最軽量というわけではないが、記録型DVDと12.1インチのワイド液晶を搭載した高性能ノートPCとしては、そう悪くはない数値だ。

Inspiron 700mはスタイリッシュなイメージ

小さいながらもSビデオ端子を搭載している

プレゼンにも使えるVGA端子も標準で装備している

 そんな位置づけの700mだが、ではどのようなスペックを持っているのか? そこから見ていこう。

 まずはCPUである。テストしたマシンはPentium Mの725(1.6GHz)を搭載していた。より大きなノートPCでは755(2.0GHz)を選択できる場合もあるが、700mのサイズと価格レンジを考えれば妥当なところだろう。なお、購入時にCeleron M 330(1.4GHz)という選択も可能だ(両者の差額は税別で2万円)。

 メモリスロットは二つある。メモリはDDR SDRAMのSO-DIMMを採用しており、最大で1024MバイトのDIMMを2枚、つまり2Gバイトまで増設できる。ただし、このスロットのうち、ユーザーがアクセスできるのは一つだけで、最初に小容量のメモリを搭載すると増設の範囲が狭められるので注意したい。

 グラフィックス機能はチップセット(855GME)内蔵の機能を使っているため、グラフィックス用にもメインメモリから割り当てられる(最大64Mバイト)ことに注意したい。もっとも、512MB以上が普通という昨今のメモリ搭載事情からすれば、最大64MB割り当てたとしても本体の動作にはさほど影響はないものと思われるが、BTOで128MBなどという選択もできるので念のため。

メモリスロットは二つあるがユーザーがアクセスできるのは一つだけ

 HDDの容量は30、40、60、80Gバイトのいずれかから選ぶようになっている。その差額は30Gバイト→40Gバイトで2000円、40Gバイト→60Gバイトで5000円、60Gバイト→80Gバイトで8000円となっている。

 お買い得度は、60Gバイトが一番いいように思われる。80Gバイトも悪くないが、60Gバイトからの差額8000円は、20Gバイトぶんとして考えると選択しうるかどうか微妙なところだ。

 HDDは底面のねじを外すだけで容易に取り出せるので、保証期間が過ぎたあたりになって、価格のこなれた大容量HDDに交換する(当然自己責任だが)と目論んでいるのであれば、当面は一番安い30Gバイトか40Gバイトで辛抱するのも一つの考え方であろう。

HDDの取り外しは容易にできる

 ちなみに試用機には80GバイトのHDDと512Mバイトのメモリが搭載されていた。

 ネットワークまわりの仕様は、モデムと10/100Mのイーサネットはどの型番を選んでも標準装備であるが、無線LANについては、Pentium MとCeleron Mでどちらも「なし」「インテルPRO/Wireless 2100」(802.11gのみ対応)「TrueMobile1450」(802.11a/b/gの3種類に対応)から選べるようになっている。

 802.11gのみ対応の場合と、802.11a/b/g対応の場合の価格差は4000円であるので、その程度なら54Mbpsの802.11a/802.11gに対応できるTrueMobile1450のほうがなにかと便利に思えるが、アイドリング時の消費電力がけっこう差が大きい(740ミリワットと294ミリワット)ので、アイドリングがひたすらあるような使い方ではバッテリの消費に影響するかもしれない。

 もっとも、アイドリング以外の送受信時やスリープ時の消費電力はむしろTrueMobile1450のほうが良好なので、使い方次第ではこちらのほうが消費電力は小さい、と考えてみることもあり得る。

 これら無線LAN機能はminiPCIカードで搭載されている。TrueMobile1450のOEM元はBroadcomで、カードの型番はBCM94309Mとなっている。アイドリング時のデータが妙に高いので、その記述が間違いではないかと思ってデータシートに当たってみたが、アイドリングの定義がいまひとつ不明である。ちなみにパワーセーブモードと電波が無効になった状態での消費電力は10ミリアンペア以下(3.3ボルト動作時)とのことで、カタログに記載されたアイドリング時の値よりはずいぶんと低いことは確かである。

BroadcomのminiPCIカードを搭載している

 そのほかのインタフェース類は、USB 2.0が二つ、IEEE 1394ポート、VGAポートがそれぞれ一つずつ。Sビデオ端子が付いているのが少々目をひく。PCカードスロットはTypeII対応が一つ、SDカード用のスロットも一つ用意されている。総じて、必要にして十分なインタフェースが装備されていると言っていいだろう。

右側面にはモデム、LAN、電源、Sビデオ

左側面にはVGA、USB 2.0、SD/PCカードスロット

 使用したマシンには4セルの「4セルSmartリチウムイオンバッテリ」が付いていた。購入時に、より長時間の駆動が可能な「8セルSmartリチウムイオンバッテリ」を選ぶことも可能だ。

 しかし長時間バッテリを使えば当然のことながら重くなる。標準の4セルでは235グラムだったものが8セルでは426グラムと、約200グラム重くなることを覚悟しないといけない。普段は4セルで使用し、どうしても長時間駆動が必要なときに、セカンドバッテリとしてこの「8セル Smartリチウムイオンバッテリ」を追加するのがいいかもしれない。

 なお、セカンドバッテリとして追加すると1万5000円の上乗せとなる(4セル標準バッテリを追加すると1万2000円アップ)。差額を計算すればわかるが、最初から4セルの代わりに8セルを選択すれば3000円のアップとなる。

 最後に、光学ドライブについて述べよう。

 購入時にDVD-ROMドライブ、CD-RW/DVDコンボドライブ、DVD+RWの3種類から選んで取り付けられるようになっている(着脱式のメディアベイを採用)。この筐体サイズと価格(コンボドライブとの価格差は7000円)で記録型DVDが付けられるのはがんばっているといってもいいのだが、スーパーマルチが全盛の今において、DVD+Rのみ対応というのが若干残念なところか。ただ、デスクトップ側ではDVD+-RWが増えているので、メディアの価格を気にしなければ、互換性はあまり問題にはならないかもしれない。

スタイルは好印象

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