テーマは「スタイリッシュ&ユニバーサル」――ホームページ・ビルダーがバージョンアップ(2/2 ページ)

» 2004年10月18日 20時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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 ホームページ・ビルダー V9の主な特徴として、

  • スタイリッシュエフェクト「TAKUMI」の採用
  • バリアフリー診断ツール「aDisigner」の搭載
  • Unicode、マルチリンガルページ作成支援機能

 などの機能採用、および強化が挙げられる。

スタイリッシュエフェクト「TAKUMI」

 新たに搭載されるデザイン補助のためのツール「TAKUMI(匠)」は、CSSを利用したウィザード形式により好みの配色やテーマ、レイアウトを選択することでデザイン性の高いページ生成が行えるもの。全64種類の配色テンプレート、全34種類のレイアウト、全109種種類の素材集が用意される。

photo 既存のページも、配色やレイアウトまで一括返還も行える、一括で配色やレイアウト変更も行えるデザイン補助ツール「TAKUMI」

 なお、一からのWebデザイン生成時はもちろん、既存のページをも「TAKUMI」により、デザインをまとめて変更できることで、すでに作成済みページのデザイン変更や管理もホームページ・ビルダー V9にてすべて集約できるというメリットも挙げられる。

photo TAKUMIによるデザイン変更の例:単調なデザインのページも(左)→「TAKUMI」ツールにより、配色やレイアウトなどをテンプレートから選び(中)→ポップな色と見やすいレイアウトへデザインが大々的に変更された(右)

バリアフリー診断ツール「aDisigner」

 Web作成ソフトとして初めて搭載される「aDisigner」は、IBM東京基礎研究所により開発されたバリアフリー診断ツールで、視覚障害のあるユーザーが、音声ブラウザでWebサイトを閲覧した時の聴こえかたであったり、高齢者や弱視・色覚異常のあるユーザーがそのWebサイトを閲覧したときに、どのように見えるか、ということなどについてを診断し、それら問題点を確認・修正できる機能となる。

photo 「aDisigner」診断結果の一例。読み上げブラウザ使用時に、レイアウトや画像のAlt属性有無などをチェックし、ページ内のどこが悪いかを診断する

 発見された問題点は、項目別に一覧化され、同ソフト「TAKUMI」ツールなどを用いて修正することで、ユニバーサル化をより高められるとしている。

photo 高齢者や色覚異常のあるユーザー向けのデザインがなされているかという項目の診断例で、画面右側が上記ユーザーが見たとシミュレートした色彩。例では、同色系デザインのため、メニュー内文字が判別しにくくなっていることが分かる

多言語対応、大規模組織向けのサブサイト管理機能

 日本語と英語だけではなく、フランス語、ドイツ語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、ベトナム語の7か国語に対応し、Unicode仕様とななったことも特徴との一つとなる。一つのページに複数言語を埋め込むことができることで、多言語化サイト作成も簡単に行えるようになった。

photo マルチリンガルサイト編集中の例

 また、サイト全体で使用するイメージやリソース、ページのリンク情報などを含めた形で管理できるサイト管理方式をさらに発展させ、サイトの一部ながら独立した一つのサイトのように扱う単位とする「サブサイト管理」での管理機能も追加した。例えば、企業内における事務所・営業所単位での管理や、学校や役所など組織別の管理の場合に効果を発揮するとしている。

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