従来モデルの特徴である、高いコストパフォーマンスはそのままに、新たにキャプチャーカードを組み込むことによって、TV視聴や録画を可能にしたEDiCube F750/F730。今回はエントリーモデルのF730を紹介しよう。ただし、今回試用したマシンは開発途中モデルのため、製品版と若干仕様が異なる可能性がある点はあらかじめお断りしておく。
F730およびF750は、ともにPCカードタイプのキャプチャーカードが標準で付属する。このキャプチャーカードは、MPEG 2ハードウェアエンコーダを搭載するAVerMediaのCardBus対応のもの。ゴーストリデューサなどの高画質化機能は搭載していないものの、PC側に大きな負担をかけることなく録画できる。
また、デスクトップのEDiCube MRシリーズにも採用されている、TV関連統合ソフト「FINESTATION」もインストールされる。TV視聴や録画のコントロールはもちろん、iEPGを利用した録画予約、録画ファイルの管理、録画データの編集およびDVDビデオの作成を行える。メニュー構成は、上下・左右のスクロールタイプで、家電製品に匹敵する扱いやすさも実現している。
さらに、FINESTATIONの操作を行う専用リモコンも付属。USB接続タイプの受信ユニットを本体に取り付けておけば、FINESTATIONの起動、チャネル切り替え、録画や録画予約など、FINESTATIONの機能をすべてコントロールできる。
このあたりの使い勝手は、EDiCube MRシリーズと同じ。最近では、ノートPCでもキャプチャーカード搭載モデルが増えているが、このFINESTATIONによって、競合他社製品と一線を画すTV関連機能が実現されていると言ってもいい。
ユーザーは「キャプチャーカードは本体内蔵のほうがより扱いやすく、機能拡張も有利では?」と思うかもしれない。もっとも、このサイズのノートPCは、省スペースデスクトップのリプレースとして据え置き利用が多いので、PCカードタイプのキャプチャーカードでも、使い勝手はほとんど違いはないはず。
また、五つのUSB 2.0対応コネクタ、およびIEEE 1394ポート、SDカードやMMC、メモリースティック/PROが利用できるカードスロットが用意されているので、PCカードスロットがキャプチャーカードで埋まったとしても、さほど不便に感じることはないだろう。
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