最後にコピー時間やスキャン時間、プリント時間といったデータに加えて、プリンタドライバについて述べておこう。
●コピー時間
原稿はキヤノンの「インクジェットプリンタ総合カタログ(2004年9月版)」の43ページ目。ちょっとしたコピーなら最速の「はやい」でも十分だ。ある程度の画質がほしいときは「標準」が無難。「標準」と「きれい」の画質差は少ない●スキャン時間(反射原稿)
●スキャン時間(35ミリネガスリーブ)
●プリント時間
PIXUS iP8600やPIXUS iP7100といったシングルファンクション機の上位モデルには負けるが、ストレスには感じない速度だ。画質と速度のバランスを考えると、写真印刷は「きれい」設定、はがき印刷は「標準」設定がおすすめ付属ソフトでは、複合機のMPシリーズにのみ付属する「MP Navigator」をメインに紹介しよう。印刷ツールの「Easy-PhotoPrint」などはシングルファンクション機と共通なので、こちらを参照してほしい。
「写真や文書の読み込み」では、必要に応じて複数の原稿を連続してスキャンする。原稿サイズやスキャン解像度も変更可能。スキャン後は、画面に登録された画像を選択して、さまざまな出力を実行する。マルチページPDFファイルでの保存や、OCR実行も可能。出力に応じた別アプリケーションが起動するプリンタドライバはシングルファンクション機と同じもの。PIXUS iP8600などの上位モデルでは、印刷品質の「きれい」=「最高画質」に変更されたが、MP900は従来通りの割り当てだ。最高画質で印刷するには、カスタム設定の画面で「品位1」を選択する。「きれい」=「品位2」となり、その上に「品位1」があるわけだ。
TWAINドライバもフラットベッドスキャナの「CanoScanシリーズ」と同じものだ。簡単設定の基本モードと、詳細な設定が行える拡張モードをタブで切り替える。褪色補正などの高画質化機能と、ヒストグラムやトーンカーブを用いた詳細な画質調整には、拡張モードを使う。フィルムスキャンはサムネイルプレビューが基本で、フィルムの1コマを切り出すサイズを3段階で調整できる。プレビュー後に切り出しサイズを変更しても、再プレビューなしで適用される点がよい。
フィルムをサムネイルプレビューするときの切り出しサイズは、通常は「標準」がよい。1コマ全体をくまなく画像化したいときは「大きめ」にする。1コマ周辺の黒枠までサムネイル化されても、スキャン範囲を手動で微調整できるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.