nForce4 SLI搭載マザーと電源ボタンがないベアボーン――ASUSイベントレポート(2/2 ページ)

» 2004年11月16日 03時11分 公開
[池紀彦,ITmedia]
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ノートベアボーン&電源スイッチがないキューブベアボーン

 同日午後1時から、同社製ノートベアボーンキット「M5N」の組立教室が行われた。M5Nは、Pentium Mを搭載可能、Intel 855GMEチップセット搭載マザーを採用する。256Mバイト PC2700 DDR SDRAMがオンボード搭載済みとなっている。

photo ノートベアボーンキット「M5N」

 そのためベアボーンキットといっても、組み立てはHDDとCPUを組み込むだけで動作するという、デスクトップ型ベアボーンキットとは異なる簡易さが特徴である。HDD、CPUとも本体裏面のカバーをはずすだけでスロットにアクセスでき、後は取り付けるだけというシンプルさだ。「自作経験があればそれほど難しくはないですね。簡単に組み立てられますよ」(ASUS代理店ユニティコーポレーションの説明員湯田氏)とのこと。

photo 「M5N」以外にも、実売価格が14万円前後のワイド液晶搭載Pentium Mノート「M6N」、ベアボーンキットとしての単品販売は予定されていないが、OEM出荷の予定はあるという大型のPentium Mノート「A3N」といった製品に加えて、国内では未発表の大型ノート「L5G」も展示されていた

 引き続き午後3時からは、キューブ型ベアボーンキットの新製品「S-presso」の組立教室が行われた。

 S-pressoは、Intel 865Gチップセット・mPGA478搭載マザーを採用するキューブ型ベアボーンキットだ。Windows XP Media Cnter Edition 2005対応のリモコンが付属し、AGP 8X 1基、PCI 1基を備える。

photo S-presso

 AGPスロットには、ASUS製GeForce 6800チップ搭載グラフィックスカード「V9999GE」など比較的大きなサイズの製品でも問題なく搭載可能なようだ。ただしPCIスロットは、フロント部にあるメモリーカードスロットなどと干渉する恐れがあるため、できるだけコンパクトなカードサイズの製品を選ぶのが望ましいとしている。

 また、前面部に触れるだけで電源オンとなるギミックも特徴だ。フロント部にコイルが内蔵されており、人間の手の微弱な電流を感知してスイッチを入れる仕組みとなっている。

photo フロントカバーをはずしたところ。コイル部や情報表示パネルLEDが搭載されている

 そしてもう一つ、BIOSのみ、つまりOS起動なしでDVDの再生やCD再生が可能な機能を備える。フロントパネルには曲情報などが表示できるLEDが搭載され、MCE2005を搭載し、AVPC用途として活用したいユーザーなどには特にお勧めできそうなキットだ。

 本体上面に搭載される「取っ手」は、米国などで行われるPCを持ち寄って遊ぶLANパーティ用途のためのもので「LANパーティは、日本ではあまり馴染みがないので、日本国内向けには取っ手のないモデルについても検討しています」(ASUS国内代理店ユーエーシー説明員竹原氏)とのこと。

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