では速度チェックを行っていこう。行ったテストおよびテスト環境は以下の通りだ。
テストPC | |
CPU | Pentium 4/2.53GHz |
マザーボード | Abit「BE7-RAID」 |
メモリ | 512Mバイト PC2700 DDR SDRAM |
OS | Windows XP SP2 |
FDBENCH Ver.1.01
まずは「FDBENCH Ver.1.01」(作者:EP82改/かず氏)を使用した。計測は読み込み(Read)/書き込み(Write)が連続した転送テストで、コピー(Copy)がファイルコピー時の速度と思っていただきたい。
Sandra 2004 Standerd
もう一つは「Sandra 2004」(SiSoftware)を使用したテストだ。Sandra 2004は、個人ユースで利用するのであれば無料で使用可能なStanderd版が用意されている。Sandraでは、代表的なサンプルデータも添付されているため、その数値がどの程度のスペックであるのかという比較も行いやすい。ここでは「リムーバブル ストレージ/フラッシュベンチマーク」のテストを実施した。
読み込み速度はカタログ公称値である22Mバイト/秒の通り、アイ・オー・データ機器「EasyDisk Platinum2 EDP2-512M」が一歩抜きん出た値を示した。次点にハギワラシスコム「PurePro HUD-512PPJ」、バッファロー「ClipDrive RUF-G512ML/U2」が続く。
対して書き込み速度は、ハギワラシスコム「PurePro HUD-512PPJ」がトップ、次にバッファロー「ClipDrive RUF-G512ML/U2」、アイ・オー・データ機器「EasyDisk Platinum2 EDP2-512M」と続く結果となった。ただし、容量のやや大きなファイル一つをUSBメモリにコピー(書き込み)するといったシチュエーションの場合はこの値が参考になるが、さまざまな容量の複数のファイルをUSBメモリにコピーするといった場合の方が一般的かもしれない。この場合には「ランダムWrite値」が参考になる。
双方のベンチマーク結果を総合的に見ると、読み込み値全般、および2Mバイト程度までの容量のファイル書き込みはアイ・オー・データ機器「EasyDisk Platinum2 EDP2-512M」が、64Mバイト以上といったやや大きめのファイル書き込み時には、ハギワラシスコム「PurePro HUD-512PPJ」、バッファロー「ClipDrive RUF-G512ML/U2」が優れた結果を残した。
今回試した「512MバイトクラスのUSB2.0対応高速モデル」となると、これはCD-Rほどの容量を記録できるわけで、読み込み/書き込みにかかる時間もいままでより気になってくることだろう。先にも述べたように、USBメモリ製品における差別化ポイントはいくつか存在するが、「速度」を第一条件と考えるユーザーであれば、上記3製品が向いていると言えそうだ。
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