第3回 「大人買いPC」組み立て3時間30分の死闘――人任せだけど「最新・最強自作PCをくれ!」と、ショップ任せで買うとどうなるか(4/5 ページ)

» 2004年11月25日 17時00分 公開
[柳谷智宣(アバンギャルド),ITmedia]

ケーブル配線+カード類装着〜今後のメンテナンス性も考慮した配線方法を

 主なパーツ類の取り付けが完了し、最後はケース内ケーブル配線のみとなった。とはいえ合計10台のドライブ類に、ケーブルを結線させていくのはのはただでさえ面倒な作業だ。加えて今回のケースでは、限られたケーブル長の中で各部屋の敷居を越えて、それぞれの機器に接続する必要がある。

 複雑な配線ながら、ねじれを最小限に抑えて機器を繋げていく達人。長さが余ったケーブル用としてタイラップを用意していたものの、電源ケーブルをシャシーと固定する以外、ほとんど使わずに済ませた。

 ケーブル長がさほど余らなかったこともあるが、各ケーブルはギチギチというわけではなく、ほどほどに余裕を持たせてある。それぞれをタイラップ止めすればとりあえずの見た目はもっとよくなるだろうが、後日のメンテナンス性も考慮し、びっちりまとめてしまうという仕上げにはしないのだという。

photo Serial ATAやIDEケーブルは、先にマザーボード側から接続した。Serial ATAケーブルの色もRAIDチップごとにブルー/レッドと分けた
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photo 60センチある光学ドライブ用のIDEケーブルはケースファンが搭載される中央仕切りの下から這わせるとなると、ここだけは長さが足りない。一度ケースファンを外して、中心の隙間からケーブルを通した

 ケーブル配線が完了し、最後にグラフィックスカードと、GIGABYTE製マザーおなじみのVRMモジュール「DPS(Dual Power System)」、電源延長ケーブル「ひもつき君 E-PC-S1」をマザーのフロントパネルコネクタに接続を設置した。それ以外のオプションカードは、動作検証後に取り付けを検討する。

photo 残りのカード類を装着

 ようやく組み立てが完了した。総計3時間30分。

photo ようやく組み立て完成
photo 通電して動作チェック。当然一発で問題なく動いた。ちなみに、マシンの上に乗っているのは19インチ液晶ディスプレイだ。改めて思うが、GHS-1500はデカい

 組み立てが完了して、達人は一言「難易度やっぱり“5”にします。ケーブル配線が難しかったですね」。

 スペースに余裕のある巨大ケースなだけに、マザーやCPU、メモリといったパーツ単体の設置は容易である。ただし組み立てにおける青写真の描き方、今後の作業性も想定したケーブル配線方法、予定範囲外対応方法といったところに学ぶところが非常に多かった。

 営業終了時間から3時間30分もかけて、組み立てに協力していただいた達人と、今回の企画に協力して頂いたフェイススタッフの皆様に、改めて感謝したい。

 OSインストールとほかのオプションパーツくらいは自分で……いや編集担当にやってもらえばいいや。ま、このあたりも徹底的にこだわらなきゃね。

 そうだ、終わったから編集担当に電話電話。「じゃ、ウチまで送ってー。よろしくー」

 ただ、まだ「大人買い」の熱は冷めないのであった。

……また8万円追加

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