きょうは「NVIDIA SLI」のパワーに驚愕したグラフィックスカード(2/2 ページ)

» 2004年11月29日 17時12分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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3DMark03 VertexShader

3DMark03 PixelShader2.0

3DMark03 RagTroll

Aquamark3

TOMBRAIDER angel of darkness

DOOM3(timedemo demo1)

 評価で試用したnForce 4 SLI搭載のA8N-SLI Deluxeのチューニングがまだ完全でないため、たとえば、3DMark03やDOOM3、Aquamark03など、ほとんどのベンチマークの軽負荷時テストにおいて、その結果は低い値になっている。そのため、絶対的なパフォーマンスを見るというよりは、GeForce 6600 GTのシングル動作とSLI動作それぞれにおける相対性能の比較という観点からグラフを参照していただきたい。

 さて、以上のように軽負荷時の値はやや正常ではないにせよ、シングル動作時とSLI動作時におけるパフォーマンスの違いは、余計な解説がいらないほど圧倒的である。

 GeForce 6800 Ultra(そしてRADEON X800シリーズ)を始めてテストしたときに、従来GPUと一線を画したパフォーマンスに度肝を抜かれた覚えがあるが、今回のテストでもまったく同じような「別次元のパフォーマンス」を体感した。

 NVIDIAは、同一GPUにおけるシングル動作時とSLI動作時の性能比を「おおよそ1.87倍」と説明しているが、今回のテスト結果を検討してみると(3DMark03と3DMark05はScoreの値のみ比較)、シングル動作時の性能を1とした場合のSLI動作時性能が、3DMark03で1.70から1.89に、同じく3DMark05で1.48から1.78と、ほぼNVIDIAが主張している相対性能を示している。さらに、ゲーム系ベンチに限って言うと1.73から1.99とSLI動作時の性能比がさらに高くなる傾向も認められた。

 軽負荷時から重負荷時における相対性能の推移は、3DMark03以外では軽負荷時に最も相対性能比が高く、重負荷になるにつれて低くなっている。なお、3DMark03は逆に重負荷テストになると相対性能比が高くなり、Aquamark3では負荷に軽重に関係なく性能比は一定であった。

 また、ハイエンドGPUとの比較を見てみると、シングル動作のGeForce 6800 GTの結果比べてみても、ほとんどのテスト項目でSLI動作のGeForce 6600 GTが優勢となっている。相対性能を比較してみると、SLI動作時のパフォーマンスはシングル動作のGeForce 6800 GTに対して10〜30%増しとなっている。

 ここでも、負荷の重さに対する相対性能の変化も検討してみるたが、3DMark03/05では負荷が重くなるにつれ相対性能比が低くなり、アンチエイリアスや異方向フィルタが有効になるとシングルGeForce 6800 GTに逆転される。だが、ゲームベンチでは逆に、負荷が重くなると相対性能比が高くなっている。

 先ほども述べたように、まだチューニングが完全でないため、一部のゲームベンチではSLIでもシングル動作のハイエンドGPUにかなわない状況が見られるが、マザー側のチューニングの完成度が高まったとき、この傾向がどう変わるか興味深いところである。また、それを抜きにしても、現時点において、重負荷時においてパフォーマンスが拮抗している事実は見逃せない。

 nForce4の最上位チップを載せたマザーボードということで、A8N-SLI Deluxeはオンボードチップも豊富な多機能マザーとして登場するが、その価格は当初予定されていた「3万円超え」よりも低めの「2万円台」に設定される見通しとなっている(それも、限りなく3万円に近い2万円台ということではないそうだ)。

 絶対的な3Dパフォーマンスを最優先、というユーザーなら、NVIDIA SLI対応プラットフォームは文句なしに挑戦していただきたいところ。今回は、定番の3Dベンチとゲームベンチでの値を見てきたが、最新の重量級ゲームでもSLIのパフォーマンスが発揮されるか否か、などは後日の検証記事で紹介したい。

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