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» 2004年12月07日 19時14分 公開

「考えるための道具」は誤り指摘し、解説もする――ジャスト、ATOK/一太郎/花子新バージョン発表 (2/3)

[岩城俊介,ITmedia]

動詞に対する文脈処理や、謙譲語と尊敬語の誤りも修正可能となったATOK2005

 ATOK2005は、新たに「同読みの動詞に対する文脈処理」を理解する機能や、謙譲語と尊敬語を理解し、指摘・解説をする校正支援機能、町名から県や市などの住所補完、あるいは郵便番号検索などが行える「町名住所変換辞書」の搭載など、より正確な入力を行うためのサポート機能が搭載される。本来であればATOK18という名称のはずだが、今回のバージョンより一太郎と花子のバージョン名に習う「2005」を用いる形式となった。

photo 「きれいにきるのはむずかしいですね」という文、「料理教室で〜」という文から続く場合と、「結婚式で〜」から続く場合とでは「切る」なのか「着る」なのか変換文字が変わってくる。ATOK2005では、動詞であっても前の文節などを判別し、適切な変換結果を返すことができる

 さらに、ユーザーの癖を学習する機能も強化された。例えば入力ミスをした場合、BackSpaceキーなどで消去し、新たに正しく入力するといった作業を行う。この際に入力ミスをした課程をも学習し、次回また同じ入力ミスを行ったときには、正しい内容が変換候補として表示される。

photo 「ください」と入力すべきところを「くだしあ→下し亜」と誤って入力・変換してしまい、文字消去して正しく入力した。次回も「くだしあ」と誤入力すると、正しくはこうでないですか? とATOKによる学習変換候補ウインドウが表示される

 また、単なる漢字の間違いではないために混同し、そのまま文として記入してしまうこともある、謙譲語と尊敬語の誤りを指摘し、解説してくれる。

photo 取引先に対し、何らかの企画書を「拝見していただけましたでしょうか」と謙譲語と尊敬語を混同して入力した場合、正しくは「ご覧いただけましたでしょうか」ではないですか? と指摘し、使用方法における解説も表示される

 ATOK2005 [電子辞書セット]は、明鏡国語辞典、ジーニアス英和辞典第3版、ジーニアス和英辞典第2版(大修館書店)といった国語、英和、和英辞書がそのまま搭載されるバージョンとなる。意味を調べたい語句を入力すると、変換候補の表示に加えて、その意味や用例をも表示できるようになる。

photo 明鏡国語辞典を参照し、入力した単語の類義語検索を行ったり(左)、ジーニアス英和辞典により、見出し語を入力すると英単語のフルスペル、あるいはその単語を用いる複合語などを推測表示する機能が搭載される

 なおATOK17用辞書としてリリースされた「共同通信社 記者ハンドブック辞書」(2004年9月2日の記事参照)に関しては、文脈判断の仕組みの違いや、過去のものとなる内容も出てきたため、ATOK2005には非対応とし、新たに2005用に開発を行う予定となっている。

言葉や文章の構造を、そのまま図版化できる「オートチャート機能」が強化された花子2005

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