ATOK2005は、新たに「同読みの動詞に対する文脈処理」を理解する機能や、謙譲語と尊敬語を理解し、指摘・解説をする校正支援機能、町名から県や市などの住所補完、あるいは郵便番号検索などが行える「町名住所変換辞書」の搭載など、より正確な入力を行うためのサポート機能が搭載される。本来であればATOK18という名称のはずだが、今回のバージョンより一太郎と花子のバージョン名に習う「2005」を用いる形式となった。
さらに、ユーザーの癖を学習する機能も強化された。例えば入力ミスをした場合、BackSpaceキーなどで消去し、新たに正しく入力するといった作業を行う。この際に入力ミスをした課程をも学習し、次回また同じ入力ミスを行ったときには、正しい内容が変換候補として表示される。
また、単なる漢字の間違いではないために混同し、そのまま文として記入してしまうこともある、謙譲語と尊敬語の誤りを指摘し、解説してくれる。
ATOK2005 [電子辞書セット]は、明鏡国語辞典、ジーニアス英和辞典第3版、ジーニアス和英辞典第2版(大修館書店)といった国語、英和、和英辞書がそのまま搭載されるバージョンとなる。意味を調べたい語句を入力すると、変換候補の表示に加えて、その意味や用例をも表示できるようになる。
なおATOK17用辞書としてリリースされた「共同通信社 記者ハンドブック辞書」(2004年9月2日の記事参照)に関しては、文脈判断の仕組みの違いや、過去のものとなる内容も出てきたため、ATOK2005には非対応とし、新たに2005用に開発を行う予定となっている。
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