PC向けのソリューションとしては、同社のUSBキーメモリーのブランドである「Cruzer」シリーズのラインナップの更新が発表された。従来より、「Cruzer mini」「Cruzer micro」「Cruzer Titanium」の3シリーズがラインアップされていたが、それぞれ容量が拡大され、最大では4Gバイトと大容量になった。
Cruzer miniは、普及向けのタイプといえるシリーズで4Gバイト版が399.99ドル、2Gバイト版が199.99ドル程度になるという。Cruzer microは、Cruzer miniをさらに小型にしたシリーズで、1Gバイト版が99.99ドル程度(2Gバイト版の価格発表はなし)。
Cruzer Titaniumは、チタンコートによって衝撃に強く、付属ソフトを利用することで強力なデータ保護を実現するビジネス向けモデル。容量は1Gバイトで169.99ドル程度だ。いずれもインタフェースはUSB2.0に対応している。
また、USBキーのソリューションとしては「Media Alert Personal HealthKey」という、同社のUSBキーを利用した医療向けソリューションが紹介された。これを利用すると、USBキーに個人の医療データを記録しておき、緊急時に医療機関がそのデータにスムーズにアクセスして治療等に役立てることが可能になるとのこと。
このほか、USBキー内のデータの著作権を保護するソリューションとして、先日買収を発表したフラッシュメモリのコンテンツ配信技術を持つイスラエルのMDRMの技術を同社のUSBキーに採用するようだ。「SanDisk Secure Content Solutions」と呼ばれるこの技術を利用することで、550万人いるK-12世代(小学校から高校まで)の教科書をUSBキーに格納する電子教科書「BookLocker」のソリューションを展開する。
上記以外にもゲーム端末向けのメディアソリューションなどのラインアップの発表がされたが、もっともユニークな新製品が「Plus SD Technology」と呼ばれる技術を搭載した新型のSDメモリーカードだ。
この製品は1GバイトのSDメモリーカードだが、ユニークなのはカード本体にUSBインタフェースを搭載しているところだ。USBインタフェースは本体に格納されており、通常時はSDメモリーカードとしての利用し、PCと接続する場合は、本体に折りたたまれているUSBインタフェース(コネクタ基板のみ)を利用する。リーダー/ライターを必要とせず、PCと接続できるのが最大のメリットだ。
製品化は2005年第一四半期としており、詳細などは2月に開催されるPhoto Marketing Association(PMA)で判明することになっている。このほかにも、新型の携帯音楽プレーヤー「Sansa」シリーズの発表なども行われ、2005年の同社の積極的な市場展開が予想できるカンファレンスとなった。
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