このほか、RAWモード撮影を積極的にやるようになって、いま、これはオモシロイぞと感じているのがモノクロ画像変換である。
たとえばR-D1では、JPEGだとカラーかモノクロのどちらかのモードを選んでから撮影しなければならない。しかしRAWであれば、撮影する時はカラー、モノクロの別を考えずにとにかく写しておき、現像処理時にカラーかモノクロかを選んで画像変換することができる。つまり、撮影した後で「このカットはモノクロ写真のほうが良さそうだ」とか「カラーで色鮮やかに出したい」といったように、自由自在に変更できるのだ。
「PHOTO 3」もそのようにして、「PHOTO 1」の画像をモノクロで現像したものだ。
このほかにも、R-D1用を含めた一部のデジタルカメラのRAW現像ソフトでは、「PHOTO 5」のようにレンズ周辺部の光量低下を補正できるものもあるし、「PHOTO 6」のように色温度の変更で雰囲気を演出することなどはお手の物だ。
もちろん冒頭で触れたように、RAWはファイルサイズが大きく、後処理が面倒などのデメリットはある。しかし、撮った写真を自分の手で満足いくまでじっくりとコントロールして最終的な“作品”に仕上げる。そのためにも、労をいとわずRAWで撮影し、処理するのがよいのではないだろうか。
Photo:田中希美男
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