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128GBメモリ搭載のローカルLLM特化からレトロゲーム機風まで! 中国発「ACEMAGIC」ブースで見つけた最新ミニPCJapan IT Week 春 2026(1/2 ページ)

» 2026年04月30日 11時30分 公開
[石井徹ITmedia]

 4月8日から10日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された「Japan IT Week 春 2026」は、B2Bの“商談会”という位置付けで、企業/団体のブースもそれを想定した内容となっている。しかし、会場をくまなく探してみるとB2B2C、つまり個人向けに販売する商品を、卸売業者や小売業者向けに提案する展示もあったりする。

 そんなB2B2Cを意識した展示を行っていたのが、中国発祥のミニPCブランド「ACEMAGIC(エースマジック)」のブースだ。ローカルLLM(大規模言語モデル)の稼働を想定した超ハイエンド機から、レトロゲーム機を意識したデザインの“変わり種”、そして6万円のビジネスノートPCまで、幅広いラインアップを一挙に展示していた。

ACEMAGIC ACEMAGICブースの様子
いろいろ並ぶ 同ブランドのミニPC群がズラッと展示されていた

そもそも「ACEMAGIC」ってどういうブランド?

 ACEMAGICは、中国CYX IndustrialのミニPCブランドだ。日本ではAmazon.co.jpや楽天市場などのECサイトと自社直販サイトで販売しており、B2B向けの法人販売も手がけている。量販店への卸売は、まだ行っていないという。

 担当者によると、日本での売上比率は法人が約6割、個人が約4割を占めるという。法人向けはオフィス業務用の他、機械制御やセンサー管理といった産業用途での採用もあるという。ミニPCの主な訴求ポイントは省スペース性で、オフィスに置いても場所を取らない点を強みとしている。

128GBメモリ搭載構成も! キューブ型ミニPC「TANK 03」

 ブースの中央に据えられていたのが、キューブ型ボディーが特徴のミニPC「TANK 03」シリーズだ。黒を基調としたゲーミングPC風のデザインが特徴で、前面にRGBイルミネーション付きファンと、「TANK」のロゴが入っている。

 ボディーサイズは約166.7(幅)×166.9(奥行き)×160.9(高さ)mmで、「ミニPC」と呼ぶにはやや大きいかもしれない。

 本シリーズのラインアップは、ローカルAIの処理に適した「M1X plus」と、独立GPUを搭載するゲーミング向けの「M1K pro」「M1A pro」の大きく2系統に分かれる。

ACEMAGIC M1X plus

 M1X plusのAPU(GPU統合型CPU)は「Ryzen AI Max 395」で、128GBのLPDDR5Xメモリをオンボード搭載している。グラフィックスメモリは最大96GBまで割り当てられるので、パラメーターの多いLLMでもローカル実行が視野に入る。

 担当者によると「会社の機密情報や個人情報をクラウドに流さずに処理できる」という点を強く訴求しているとのことだ。想定価格は約50万円とかなり値が張るが、「(価格設定に)メモリの価格高騰が影響している」という。

 側面パネルを外すと、3基のM.2 SSDスロットが搭載されている。前面上部には物理ダイヤルがあり、回すことでUEFI(BIOS)を介してTDPを3段階(サイレンス/ノーマル/ビースト)に切り替えられる。

TANK 03 TANK 03シリーズの「M1X plus」。前面のRGBイルミネーションの中央にTDPを切り替える物理ダイヤルを備える
側面パネルを外す 側面パネルを外すと、内部のSSDスロットにアクセスできる

ACEMAGIC M1K pro/M1A pro

 M1K pro/M1A proには、 Ryzen AI 9 465を搭載するAMDモデルと、Core i5-13420H/Core i7-13620Hを搭載するIntelモデルがある。外部GPUはAMDの「Radeon RX 9060 XT」か、NVIDIAの「GeForce RTX 4060」「GeForce RTX 4070」「GeForce RTX 5060」から選べる。

 ボディーは先に紹介したM1X plusと共通となる。

レトロゲーム機風ミニPC「G3B」

 同ブースで目を引いたのが、レトロゲーム機をモチーフにした「G3B」だ。欧米で販売された「Nintendo Entertainment System(NES)」から着想を得たモデルと、初代「PlayStation」から着想を得たモデルが用意されている。

G3B G3BにはPlayStation風モデル(左)とNES風モデル(右)が用意されている。NES風モデルについては「ACEMAGIC 1985 Reimagined」のロゴも付与されている

 中身はれっきとしたWindows PCで、Core Ultra X9 388H/Core Ultra 7 255H/Core Ultra 5 226Vを搭載するIntelモデルと、Ryzen AI 9 HX 370/Ryzen AI 9 PRO 465を搭載するAMDモデルが用意されている。

 メモリはCPUによってDDR5規格またはLPDDR5X規格となり、容量は最大64GBだ。ストレージはPCI Express接続のM.2 SSD(Type2280)を搭載する。本体サイズは約128(幅)×128(奥行き)×41(厚さ)mmと、コンパクトにまとまっている。

 NES風モデルのカートリッジ部分はふたになっており、スライドさせるとレトロゲーム風のドット絵が描かれた装飾パネルが現れる。その下に、SSD換装用のスロットがある。

 G3Bシリーズは国外では発売済みで、販売価格は900ドル(約14万4000円)からとなっている。日本での発売時期は未定だが、「海外での発売から約2カ月後」とのことなので、2026年春のうちに発売される可能性もある。

NES風モデル NES風モデルの前面。USB Type-C端子、USB Standard-A端子×2、オーディオジャック、赤い電源ボタンが並ぶ
カートリッジ カートリッジ部分のふたをスライドさせた状態。レトロゲーム風のドット絵が描かれた装飾パネルが現れる
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