「EPSON RAW Print」の使い勝手をチェック(2/2 ページ)

» 2005年01月31日 20時36分 公開
[ITmedia]
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 印刷に関する設定は、プリンタ選択と用紙種類の選択だけだ。用紙種類の選択肢は、用紙種類/用紙サイズ/印刷モード(インデックス/フチなし)の組み合わせになっており、プリンタ種類(G920/G5000)によって内容が変わる。プリンタがG5000だと、用紙サイズにA3やA3ノビを含んだ選択肢が登場する。選択肢の数は少なく、A4普通紙のインデックス印刷か、各サイズのEPSON写真用紙へのフチなし印刷しかない。

画像 印刷の設定は用紙関連だけだ。選択肢は、用紙の種類とサイズ、レイアウトの組み合わせになっている。用紙を設定して「印刷」ボタンをクリックすると、そのまま印刷が始まる(カスタム設定を選んだ場合を除く)

 用紙種類には「カスタム設定」という選択肢もあり、これを選んで印刷実行すると、引き続きEPSON Easy Photo Printでの操作となる。G920/G5000が対応するすべての用紙種類と用紙サイズ、フチあり/フチなしなどが選べるほか、画質設定やレイアウト調整もできるようになる。

 また、プリンタドライバの設定画面を利用した設定と印刷も可能だ。ERPの用紙設定プリセットでは、フチなし印刷で切り取られる画像の周辺部分が大きめなので、なるべく画像全体を印刷したいときは、カスタム設定→EPSON Easy Photo Printの操作でレイアウト調整するとよいだろう。

画像 ERPの「用紙種類選択」でカスタム設定を選んで印刷を実行すると、印刷ツール「EPSON Easy Photo Print」での操作に移る。写真は用紙選択の設定で、G920/G5000が対応するほぼすべての用紙種類とサイズが選択可能。プリンタの印刷品質も設定できる
画像 印刷画像の拡大縮小やトリミングを柔軟に設定できるのも、EPSON Easy Photo Printの特徴だ。印刷されない画像の周辺部分も、用紙からのはみ出し量を3段階で調整できる

 このように便利なERPだが、対応デジカメと対応プリンタの少なさが、現時点でのERPの弱点だ。ただし今後のアップデートで追加も検討しているとのことなので、ぜひ拡充してほしいところだ。このほかにも補正機能の追加や画像ファイルの保存機能など、欲を言えばきりがないが、RAWデータを手軽に印刷するというコンセプトを考えれば、機能面はこのままでもいいと思う。

 すでに対応デジカメと対応プリンタを所有しているなら、高品質なRAWプリントが簡単に楽しめるERPを使わないのはもったいない。また、ERPのために対応デジカメを買うのはキツイかもしれないが、EOS Kiss DigitalやD70、RD-1のユーザーなら、ERP対応プリンタであるG920/G5000への買い換えを検討する価値がある。

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