レビュー
» 2005年02月22日 15時40分 公開

家庭で使うエンタメ機能を重視したワイドノート──デル「Inspiron 6000」 (1/2)

デルの個人向けノートPC「Inspiron」シリーズで、新世代Centrino(Sonomaのほうがとおりがいいかも)プラットフォームを採用したのがこのノート。15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載したA4超サイズに、最新のスペックが組み込まれている。

[八木慎伍,ITmedia]

 「BTOのデル」らしく、購入時にユーザーの状況に合わせてデバイスを選択できるのが本機の大きな魅力。CPUはCeleron MからFSB533MHzに対応した最新のPentium Mまで選べ、256Mバイトから2Gバイトまで容量が選択できるメインメモリはもちろんDDR 2サポート。最小30Gバイト最大80Gバイトが選択できるHDDや無線LANにBlueToothなどなど、選択肢は多彩だ。

Inspiron 6000は昨年からデルが出荷しているワイド液晶ディスプレイを搭載した一連の個人向けノートPCの延長にある

 しかし、Inspiron 6000のBTOで最も注目したいのはノートPCながら3種類の異なる液晶ディスプレイが選択できる点だろう。1280×800ドット、1680×1050ドット、1920×1200ドットと好みの解像度を選択できる。デザインやサイズによる制約が大きいノートPCで、自由にディスプレイが選べるのは大きな評価ポイントだ。

 今回評価するInspiron 6000は、Penium M 770(動作クロック2.13GHz)、512Mバイト×2つでデュアルチャネル転送のDDR2-533/1Gバイト、HDD80Gバイト、2層式DVD+Rに対応したDVD±RWドライブ、802.11b/g、Bluetooth、MOBILITY RADEON X300(ビデオメモリ128Mバイト)、1920×1200ドットと、ほぼフルオプションの豪華仕様(ワイヤレスはa/b/gも選択可能だ)。

 ただし、CPUは当初予定されていたPentium M 770がBTOの選択肢から省かれており、Pentium M 750(動作クロック1.86GHz)が現在選べる最高クロックとなっている。また、メモリも購入時に選択したメモリ容量が512Mバイト以下の場合(この場合、メモリモジュールの組み合わせは256Mバイト1枚、256Mバイト2枚、512Mバイト1枚)は必ずDDR2-400となるので注意したい。

 逆にコストを重視したい場合は、Celeron M 350(動作クロック1.3GHz)、メモリ容量256Mバイト、HDD容量30Gバイト、DVD-ROM、Intel GMA 900(915GM内蔵のグラフィックスコア)、ディスプレイ解像度1280×800ドットという構成も選択可能だ。

堅実だがまだ「高級」とまではいかない

 まず本体のデザインを見てみよう。デルと言えば「黒と青」のイメージがあるが、本機はシルバーに白の枠を組み合わせた明るい配色が施している。これは、日本の家庭を意識したB5ノート「Inspiron700m」と同様のもの。

 味気ない「仕事向け」と異なるデザインは悪くないが残念ながら「高級感」とまでいっていないのが惜しいところ。それは、タッチパッド周りがクリックボタンを含めてまったく同一色で味気ないからかもしれないし、すべての外部端子にフタがないからかもしれないし、ボディのたわみ感が隠せていないからかもしれない。

 10万円台前半で販売しなければいけないマシンと考えれば、このあたりも許容範囲と言えるのだが、20万円台後半の価格を考えると、いくら優れたデバイスを搭載しているとはいえ、国産ノートPCとの差は歴然。ただその一方で、同じ価格帯の国産ノートPCはスペックで本機と肩を並べるのが難しい。これがメーカーの持つコンセプトの違いと理解すべきだろう。

 とは言っても、理解に苦しむのがタッチパッド下にある「マルチメディアキー」である。Windows Media Playerやマルチメディア再生ソフト「Dell Media Experience」の再生系ソフトがコントロールできるのだが、正直「これを使う人がいるのだろうか?」というのが筆者の感想だ。

 ディスプレイを閉じても操作できますよ、という場所にあるが、本機の標準設定は、ディスプレイを閉じると「スタンバイ」(もちろん変更は可能なのだが)。どちらかというと、ソフトウェアスイッチしか用意されていないBluetoothや、無線LANのオンオフスイッチを用意すべきではないかと思うのだが、いかがだろうか。

液晶ディスプレイを閉じても使えるマルチメディアキー。しかし、OSを起動せずに再生ソフトが使えるインスタントプレイ機能を有していないため、その有効性は疑問

主要なインタフェースは右側面に集中している。PCカードスロットの下にあるのはHDDパックユニット。上下に並んだUSBの向きが互いに逆になっているのに注意

背面にはVGAなどのディスプレイ出力のほかにUSBとLANといった、常時接続系のインタフェースが設けられている。有線LANを使う場合はケーブルの取り回しに注意したい

迫力の超高解像度15.4インチ液晶ディスプレイ

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