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» 2005年03月10日 20時43分 公開

CeBIT 2005:家電とPCのボーダレス化を狙うLogitech (2/3)

[本田雅一,ITmedia]

注目のカンタン・多機能リモコンHarmoney

 Logitechの新製品は、前述の4分野に対して幅広く用意されているが、その中からピックアップするならば、個人的には2つの製品を選びたい。

 ひとつはWebユーザーインターフェイスで簡単にカスタマイズ、アップグレードできる多機能学習リモコン「Harmoney」だ。

photo 多機能学習リモコン「Harmoney」

 Harmoneyは昨年、Logitechが買収した新興のリモコンベンダーだが、世界中で発売されているリモコン対応機器の設定プロファイルを、インターネットで提供。それらを組み合わせた上で、PCを用いてプログラミングを簡単に行える。PCとリモコンの接続にはUSBケーブルを用いる。

 Harmoneyにはアクションボタンという“何をやりたいか”を切り口とした専用ボタンが設けられ、たとえば“Watch DVD”ボタンを押すと、「テレビ、DVD、AVアンプの電源を投入」→「AVアンプのセレクタをDVDに変更」→「DVDの再生を行う」といった、DVD視聴までの一連の操作をまとめて行うことができる。

 各機器の電源オン/オフ管理も内部的にきちんと行っているため、Watch DVD動作時に“Play a Music”ボタンを押すと、テレビとDVDの電源を落とし、AVアンプのセレクタをCDに合わせてからCDの再生を開始。すべての操作が終わった後は、シンプルに“OFF”ボタンを押せば、電源が投入されているすべての機器の電源が落ちる。

 この手の高級学習リモコンは、大抵の場合、サイズが大きく片手で扱いにくかったり、液晶表示に依存しすぎて手探りの操作が行えないといった問題があるが、Harmoneyはスリムで手に馴染みやすく、ボタン配置にもメリハリがあるためブラインドでの操作が非常にやりやすい。また各ボタンは自照式のため、暗い場所で使いやすいのもうれしい。

 しかし、本製品の最大の特長はWebブラウザを用い、誰でも簡単にプログラムを行えることだ。Web上に多数の機種別設定データベースを備えるほか、別途学習させたコードもUSBでPCに転送し、Web上のパーソナルなストレージエリアに学習結果をアップロードしておける。これらの機種を組み合わせ、どのような振る舞いをさせるかは、やはりWebブラウザ上で設定を行い、その結果カスタマイズされた情報をリモコンにダウンロードして使う形式だ。

 同様にPCとの連携を行えるリモコンにPhilipsの「Pronto」シリーズがあるが、Harmoneyの方がより分かりやすくリモコン自体も扱いやすい。ロジクールによると、日本での展開は検討中の段階というが、未発売にもかかわらず関係者からの注目度が高く、発売にはかなり前向きな状況にあるという。

 CeBITの同社会場では、1月のCESで発表されたカラー液晶搭載、充電クレイドル付きの「Harmoney 688」を展示。CESでは初期サンプルの段階だったが、CeBITの展示機は既に製品版に近いレベルにまで仕上がっているようだ。北米では4月、欧州では5月から出荷。価格は179.99ユーロ(約2万5000円)となっている。

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