ディスプレイ回転機構もCintiq 21UXの大きな特徴だ。
ところで自然な曲線を描くためには、手首の動きが重要になる。しかし手首がなめらかに動く位置と範囲は人によって多少の差があれ、ほぼ決まっている。そのため描きにくい位置で線を描く場合は、原稿自体を回転させて作業するのが一般的である。
その作業は紙なら簡単にできるが、デジタル原稿ではそうもいかない。Painterには原稿表示をリアルタイムに回転できる機能があるが、Photoshopにそれはない。「Photoshopでどうしてもうまくいかず、立ち上がってCintiqの横に回り込んだこともあるよ」と遠い目をするシコタホA。こんな人を強力にサポートするのが回転機構となる。
Cintiq 21UXでは、本体を水平+180度から−180度まで回すことができる。スタンドのピボットソケットに差し込むだけと機構がシンプルなため、回転はスムースかつシームレスに行える。“思い立ったらすぐ回転”できるのがミソであり、非常に重要なようである。「いちいちストッパーとかを“がっちゃん”なーんていじらなきゃならない機構では絶対ダメ。紙のように、描きながら無意識的に回転できないと気が散るでしょ」。
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