1000円台で手軽にUSB化――IDE−USB変換アダプタ「CVT-02」を試す週末アキバPick UP!レビュー(2/2 ページ)

» 2005年04月07日 19時03分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
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問題は「BigDrive」の壁だが……

 CVT-02の弱点と言えば、搭載するブリッジチップ「GENESYS GL811」が少し古めで、いわゆる「BigDrive」に対応していないことが挙げられる。これを販売するいくつかのPCパーツショップも「対応するHDDは120Gバイトまで」と注意書きPOPがあるのが見うけられることからも、この点には注意が必要だ(ainex情報サイトでも「すべてのIDE接続デバイスに対し動作を保証するものではありません」としており、対応する容量は明記されていない)。

 ところが、筆者環境で実際に160GバイトHDDを接続してみたところ、なぜか何もなかったかのように認識できてしまった。使用したのはマックストア「DiamondMax Plus9 6Y160P0」。IDE接続時にパーティションを切らずにフォーマットして認識したうえ、CVT-02経由で改めてフォーマットしても結果は同じで、普通に使えた。アキバのあるショップで「BigDrive対応製品もリリース予定がある」ということを聞いたが、ひょっとしてそれが混じっていたのだろうか、いやそんなことはあるはずない。

 ただし一方で、これは絶対大丈夫だろうと思っていた40Gバイトのかなり古いHDD(IDE接続では正常に動作する)を接続してみた場合には認識されなかった。結構モノを選ぶのかもしれない。

photo HDDベイに組み込むとこのような感じで、CVT-02がちょっと上下にはみ出しているのが分かる。ベイいっぱいにHDDを詰め込む環境のユーザーは、HDDの設置位置をずらすなどの対処が必要そうだ

 では、通常のIDE接続とCVT-02経由での転送速度を計測してみよう。

 試用環境として、Windows XP Professional SP2、Athlon 64 3000+、PC3200 DDR SDRAM 1Gバイト、そしてHDDにUltra ATA/100・7200rpmタイプのマックストア「DiamondMax Plus9 6Y160P0」(NTFS・パーティション1つ)を2台用意した。プライマリに1基常設し「セカンダリにもう1基接続」、「CVT-02使用のUSB接続」の2シチュエーションにて、6.5Gバイト分の1ファイルをコピーするのにかかった時間を計測した。結果は以下の通り。

6.5Gバイトファイルコピーにかかる経過時間
通常(Ultra ATA/100接続)5分45秒
CVT-02経由(USB2.0)9分24秒

 もちろんUltra ATAの通常接続よりは遅いが、劇的に遅いということもなく、よくある外付けHDDと同じような感じである。実売価格が1500円と手軽なこともあり、PCリプレース時やHDD交換などによるデータ移設のさいなどには手軽に接続できることにより結構重宝しそうだ。


 ただし最近、同様機能を持つ、より気になる製品がエバーグリーンの通販サイト「上海問屋」より発売さた。それが「DN-IDE3525」だ(関連記事参照)

photo DN-IDE3525

 DN-IDE3525は、2.5インチHDDに用いられる44ピンIDEコネクタ接続にも対応し、さらに4ピンペリフェラルコネクタ搭載ACアダプタがセットになって2980円だという。同社広報氏によると、発売直後に人気沸騰。現在は入荷待ち状態で、GW前くらいには再入荷できそうとのことだ。

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