本体だけでレーベル印刷が行えるLightScribe対応ドライブ――「DW1625」を試す(3/3 ページ)

» 2005年04月20日 11時00分 公開
[吹田智章,ITmedia]
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DVDドライブとしての基本性能はやや劣る。それよりLightScribe対応製品増加に期待

 さて、もう1つはドライブの基本機能。2.4倍速DVD+R DL記録、16倍速DVD+R記録、8倍速DVD-R記録、4倍速DVD±RW記録に対応し、今どきの記録型DVDドライブとしては若干性能が劣る。ただし実売価格は1万円前後と、LightScribe対応だからといって特別高価というわけではない(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする)

 なお、最適な記録パラメータを検知しレーザー出力レベルを自動調整することで、高速記録時でも安定した書き込み品質が得られるという同社独自技術「WPOC」が搭載され、CD/DVDライティングソフト「Nero Express 6」、DVDパケットライトソフト「InCD 4」、DVD編集ソフト「Nero Vision Express 2」、DVD再生ソフト「Nero Showtime 1.5」。そして、このドライブのキモとなるレーベル作成ソフト「Nero Print LightScribe Label」、同社オリジナルのDVD記録ソフト「BenQ QVideo 2.0」、オリジナルユーティリティツール「Qsuite」がバンドルされる。

 Qsuiteでは、DVD+R/DVD+RW/DVD+R DLなどの追記タイプで記録したものをDVD-ROMモードに設定を変更できる「Book Type Management」機能や、メディアの記録品質をあらかじめテストできる「Qscan」などの機能が搭載されている。


 DW1625に採用されたメディアラベル印刷技術「LightScribe」が一般的に普及するかどうかはまだ未知数だ。LightScribe対応ドライブもまだ選べるほど存在しないし、レーベル印刷にに結構時間もかかる。さらには専用メディアが必要なこととその高価さなどが、現状の問題点として挙げられる。

 新しい技術が定着するための1つの要素として、特殊な技術ほど多くのメーカーで採用されていく必要がある。どんなに優れた技術でも一社独占で成功している例は少ない。多くのメーカーに支えられ、技術の方も磨きがかけられるものだと考える。もちろん、印刷速度向上やカラー化などが実現すれば、さらに商品の付加価値が高まることだろう。

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