dynabook SS SX/190で「薄型軽量」「長時間バッテリー駆動」を両立させるために求められた高密度実装技術のために取り入れられた「低損失基板」は、伝導効率をアップして低消費電力化を図るだけでなく、より細い線による配線や配線間隔の短縮をもたらしてくれる
高密度実装技術のために取り入れられたもう1つの工夫が「スタックビア構造」。 これらの実装技術のおかげで、基板面積はdynabook SS S9から30%も縮小した
会場には、大量のデモ機のほかに「差別化戦略」のキーワードである高密度実装技術をアピールするために、dynabook SS SX/190とlibretto U100/190のスケルトンモデルが展示され、その小さくなった基板に多くの来場者が注目していた。
dynabook SS SXのスケルトンモデルと基板
libretto U100/190のスケルトンモデルと基板
ところで、「初めて仕事であてがわれたPCはJ-3100SGT101」「初めてのボーナスで購入したPCはDynabook SS 02E」「初めて買ったPC雑誌はOh! Dyna」という根っからの東芝ノートPCフリークである記者が個人的に注目してしまったのが、会場外の廊下に設けられた歴代東芝製ラップトップ、もしくはノートPCとその基板を展示したブース。
そしてノートPCをいう新しいジャンルを定着させた記念碑PCともいうべき「DynaBook J3100SS001」は、そのサイズと軽さもさることながら、20万円を切る価格もユーザーの注目を集めた。英語モードではIBM PC XT互換であったことから、米国ゲームをするためにDynabook SSを購入する記者のような輩も少なからずいたようだ
このDynaBook SS 3300は現在に至る薄型軽量のdynabook SS路線の基礎を築いたシリーズ。時系列的には、この前にTFTカラー液晶搭載のサブノートPCとして米国で高く評価された「T-3400」が存在するのだが、残念ながら展示されていなかった