コラム
» 2005年05月24日 16時49分 公開

AppleにはIntelよりAMDがお似合いだ

AppleがIntelプロセッサを検討――これはAppleのポーズだと私は考えている。その理由の1つは、噂に登場するのがAMDではなくIntelだからだ。

[David Coursey,eWEEK]
eWEEK

 Apple Computerが少なくとも一部のIBMのPowerPCプロセッサに換えて、IntelプロセッサをMacに採用する交渉を進めているというがまた聞こえてきた。私たちはこの噂をどう考えるべきなのだろうか?

 この噂はきっと、ほとんどのMacで使われているIBMのG5プロセッサの速度にスティーブ・ジョブズ氏が不満を持っていることの表れなのだと思う。Appleが実際にIntel陣営に入るわけではない。これがIBMに何らかの影響を及ぼすかどうかは理論の域を出ない。私には、Appleとの取引が今のIBMにとってどのくらい重要なのかよく分からない。

 今回の件がAppleのポーズだと考えるもう1つの理由は、この噂に関わっているのがAMDではなくIntelだからだ。IntelがAppleに自社技術を売りたがっているのは確かだと思うが、AMDのOpteronの方が選択肢としては優れているかもしれない。

 Appleは高度な64ビットプロセッサを必要としており、AMDの浮動小数点演算性能は一般にIntelを上回ると考えられている。Appleが本当にPowerPCから離れるのであれば、Mac OS Xのようにグラフィックスを多用するOSにとっては、おそらくOpteronが最高の選択肢になるだろう。

 AMDに有利なもう1つのポイントは、IntelがAppleに特別な配慮をしないと思われるのに対し、AppleはAMDにとってずっと重要な、メインの顧客にさえなるということだ。

 Windowsユーザー向けのMac関連書籍を2冊執筆した際、私はこの2つの統合の可能性について何時間も考えた。Mac OS XはUNIXカーネルを基盤に構築されているため、同OSをAppleの好きなプロセッサに移植するのはそう難しくないはずだ。同社の選ぶプロセッサが64ビットで、さらにWindowsで動作するのなら、顧客にとってはなおのこと良い。

 私としてはどちらのOSが搭載されたマシンを使っても構わない。両方のOSを並べて走らせて、2つのOSの間で情報をカット&ペーストできるマシンがあればもっと便利だが。

 かつてMacハードはPCとかなり違っていたが、その違いは大幅に狭まった。MacとPCは今や同様のメモリ、ドライブ、ビデオプロセッサ、I/O、周辺機器を使っている。また同じ種類の外部モニタに対応しており、この点で非互換の要素はまた1つ解消されている。G5 Macのコネクタを見ても、皆PCとの違いがなかなか分からないだろう。

 もしもAppleが新たなプロセッサをラインアップに加えるとしても――これは大きな「もしも」だが――同社がデュアルブートマシンよりも、Mac OSオンリーの独自のハードを作り続けることは確実だ。

 もし仮にデュアルブートマシンが存在するとしたら、それはWindowsとMac OSの両方を実行できるほかのベンダーのハードではなく、デュアルブートMacだろう。ハードは依然としてAppleの収益モデルの非常に大きな部分を占めているため、PC企業がMac OSの顧客を奪うのを許すわけにはいかない。

 しかしながらAppleにできるのは、真に世界一のWindows PC――それはたまたま今よりはるかに優れたMacでもある――を構築することかもしれない。どのOSが搭載されるにしても、私が使う最高のハードにAppleのロゴが載ることに疑問の余地はない。この点でMicrosoftがどれだけ貢献するかは分からないが、おそらく最高のLonghornコンピュータはAppleのマシンになるのではないだろうか。

 おもしろい考えではあるが、Appleがプロセッサベンダーを乗り換えない限り、これは単なる空想にすぎない。さて、皆さんはこの噂を耳にしただろうか?

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