日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は6月1日、実売1万円以下を実現するインクジェット複合機「HP PSC 1510 All-in-One」を発表、同日より発売を開始した。価格はオープンプライス、同社ダイレクトショップ「HP Directplus」での価格は9870円(税込み)。
HP PSC 1510 All-in-Oneは、前後左右に出っ張りがないスクエアなコンパクトボディを採用し、最高4800dpiのA4プリンタ機能、1200×1200dpi対応スキャナ、カラーコピー機能を備えるオールインワンインクジェット複合機。「デジカメメインストリーム」と位置付けられる従来モデル「HP PSC 2355 All-in-One」や「HP PSC 1315」(関連記事参照)よりさらに戦略的な、実売9870円という価格設定が大きな特徴となる。
標準添付されるHP 132ブラックカートリッジ+HP 136 3色カラーカートリッジのほか、別売りHP 138フォトカラーカートリッジの使用も可能。カートリッジ単体価格は「HP 132黒(小)」が1974円、「HP 136 3色カラー(小)」が2646円(双方HP Directplusでの価格)。アイコン表示がなされるモノクロ液晶付きの操作パネルが搭載される。
プリンタ部は、PhotoREt IVによる6色(別売り)/4色インクシステムを採用し、最大解像度は4800×1200dpi、印刷速度は最大20ppm(モノクロ)/18ppm(モノクロ・カラー混在)を実現する。対応用紙はA4/A5/A6/B5、レター、封筒、はがき、L判/切り取りラベル付きL判/2L判、キャビネット判ほか。4辺フチなし印刷にも対応する。
スキャン機能は、CISセンサー採用で最大解像度1200×1200dpi/階調48ビット、カラー1200dpiスキャン速度で9.6ms/lineを実現し、PDF保存やOCR、色あせ復元、不要パターンの除去機能を備える(一部Macintoshでは非対応)。コピー機能には、連続50枚まで可能な最大20cpm(モノクロ)/18cpm(モノクロ・カラー混在)の基本性能に加えて、50から400%(PC使用時)までの任意倍率拡大/縮小機能などを搭載する。
搭載インタフェースはUSB2.0。本体サイズは434(幅)×290(奥行き)×162(高さ)ミリ、重量5.1キロ。対応OSは、Windows 98/Me/2000 Professional/XP、MacOS 9.1以降/X 10.1.5/10.2.3以降。上位モデル「HP PSC 1610 All-in-One」(関連記事参照)との差は、メモリカードスロットとメモリカードからのダイレクト印刷機能(PictBridgeには対応)/可倒式液晶パネルの有無、モノクロ印字速度、スキャン最大解像度など。
同時に、2005年6月1日から7月31日まで、期間中購入ユーザーに対し製品性能に満足できなかった場合、購入日より30日以内の返品を受け付け、購入代金を返金する「HP PSC 1510お試しキャンペーン」も開始する。キャンペーン詳細は同社Webサイトにて。
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