レビュー
» 2005年06月03日 15時10分 公開

HPのA3ノビ対応インクジェットプリンタ、その実力は? (1/3)

日本ヒューレット・パッカードから、A3ノビまでのフチなし印刷に対応したインクジェットプリンタ「HP Photosmart 8753」が登場した。最大9色のインクで良好なカラーバランスと正確な中間グレーが得られる点が特徴だ。実勢価格が4万円前後と、A3ノビ対応のライバル機より2万円以上も安いところも大きな魅力である。

[林利明(リアクション),ITmedia]

 じわりと人気が伸びているA3ノビ対応のインクジェットプリンタに、また1つ注目のモデルが加わった。日本ヒューレット・パッカードの「HP Photosmart 8753」(以下、Ps8753)だ。

画像 HP Photosmart 8753

 インクカートリッジは印刷ヘッド一体型で、対応する5種類のカートリッジから、3種類を同時に装着する。5種類の内訳は、CMYカラー、フォトグレー(フォトブラック/ダークグレー/ライトグレー)、フォトブルー(フォトシアン/フォトマゼンタ/フォトブルー)、フォト(フォトブラック/フォトシアン/フォトマゼンタ)、ブラックだ。このうち、CMYカラーだけは常に固定となる。

 目新しいのはフォトブルーカートリッジで、フォトブルーインクによって「青」の色再現性を向上させた。もう1つのフォトグレーカートリッジは、4097階調の正確な中間グレーによるモノクロ写真印刷だけでなく、カラー印刷で色調のバランスを整えるために使われる。Ps8753のカラー印刷とその画質は、フォトグレーカートリッジに負うところが非常に大きい。

 Ps8753のマニュアルによると、フルカラー写真やモノクロ写真はCMYカラー/フォトグレー/フォトブルーの組み合わせで、セピア/アンティーク写真はCMYカラー/フォトグレー/フォト、テキストやグラフィックはCMYカラー/フォト/ブラックという組み合わせが推奨されている。

 カートリッジの交換後は自動でヘッド調整が行われるため、交換もそれほど手間には感じない。実際は、フォトグレーカートリッジとブラックカートリッジの交換だけで十分だろう。

画像 本体側に用意されているカートリッジ挿入口は3つ

 A3ノビ機ということで、本体はそれなりに巨大だ。少し余裕を持たせて計測した運用スペースは、幅が70センチ、奥行きが75センチ、高さが30センチくらいだった。高さが30センチ程度に抑えられているのは、定番の前面給排紙システムのおかげだ。

 給紙カセットは伸縮式になっており、4×6インチ以上の用紙サイズなら排紙トレイ奥のフィーダからでも給紙できる。また、背面にも給紙フィーダスロットが設けられており、厚手の用紙やバナー用紙などは背面からストレートパスで給紙する。

画像 Ps 8753も前面給排紙システムを採用。なお、CD/DVDのレーベル印刷に対応していない点は覚えておきたい

 接続インタフェースには、USB2.0 Full-Speed(USB1.1相当)と、100BASE-TXの有線LANを備える。メモリカードスロットを持つことを考えると、USB2.0はHi-Speedに対応してほしかったが、標準で有線LAN接続できるのはありがたいところ。接続インタフェースを自動判別してドライバがインストールされるため、セットアップは簡単だ。

メモリカードスロットを搭載しPictBridgeにも対応

 前面の左側には、4つのメモリカードスロット(コンパクトフラッシュ/SDメモリーカード/xDピクチャーカード/メモリースティック)と、PictBridge用のUSBコネクタがある。メモリカードスロットは、PCからは1つのリムーバブルドライブで認識されるため、異なる複数のメディアを同時に使うことはできない。

画像 前面左に用意されているメモリカードスロット

 本体上部の液晶モニタと操作パネルは開閉式で、液晶モニタはモノクロだが操作性は悪くない。画像のプレビュー表示はできないが、印刷設定した画像のインデックス番号が一覧表示されるため、どの画像を印刷するのか把握しやすい。

 実際の操作は、最初にインデックスページボタンを押して、メディア内の画像インデックスを印刷したのち、本番印刷したい画像のインデックス番号を登録していくという流れだ。さらに、用紙サイズと用紙種類まで自動認識してくれる(手動設定も可能)。

画像 液晶モニタ

色調が整っていて安定した高画質

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