レビュー
» 2005年06月03日 15時10分 公開

HPのA3ノビ対応インクジェットプリンタ、その実力は? (3/3)

[林利明(リアクション),ITmedia]
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印刷は遅いが画質と使い勝手は優秀

 Ps8753の弱点は印刷の遅さだ。詳細は以下のグラフを参照して欲しいが、A3ノビ(フチなし)の最高画質で約25分弱もかかってしまう。また、各用紙サイズのフチなし印刷時に、用紙からはみ出る部分(画像の周辺で印刷されない部分)が大きい点も気になる。ユーザー側の工夫で何とかなるのだが、エプソンやキヤノンのように、はみ出し量の調整機能をドライバに実装してほしい。

画像 Adobe Photoshopからドライバのデフォルト設定で印刷したときのタイム。紙送り開始から排紙までの時間を計測。全体的に印刷は遅い。最高画質の「最大dpi」と、その1つ下の「高画質」では、印刷解像度が異なる。最大dpiのほうが高精細だが、目視ではほとんど確認できない。粒状感もごくわずかなので、通常は「高画質」でよいだろう。特に、用紙から離れて見ることが多いA3やA3ノビといった出力は、高画質設定で十分だ。逆に、L判くらいの小さいサイズでは、青空や人肌のグラデーションで粒状感が見えやすいので、「最大dpi」で印刷する価値はある
画像 一昔前に比べて、日本HPのプリンタドライバは使いにくくなっている。印刷設定のプリセットと、ユーザー登録機能をうまく使いたい
画像 ワールドワイド仕様のため、用紙サイズの選択肢が非常に多い。A3ノビが「SUPER B 13x19インチ」、フチ無しA3ノビが「スーパーB 13x19インチ」といった表記は、日本人には馴染みがないので分かりにくい。必要な選択肢だけをユーザーが選んで表示させる機能を追加してほしいところ(用紙種類の設定には、それに類する機能がある)
画像 ドライバのカラーマネジメント設定。デフォルトは「ColorSmart/sRGB」だ。「AdobeRGB」はドライバのAdobeRGBモードで、「アプリケーションによる管理」はドライバのカラー設定を無効にする

 画質は十分満足でき、ちょっとしたレタッチによる色変化も比較的ストレートに反映してくれる。特に、モノクロ写真と印刷を楽しむ人にとっては、強力な選択肢になるのは間違いないだろう。加えて、大手量販店でも実売で4万円程度の価格を付けており、ライバル機であるエプソンの「PX-G5000」やキヤノンの「PIXUS iP9910」より2万円以上も安い。印刷速度さえ目をつぶれば、A3ノビ機としては抜群のコストパフォーマンスである。

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