2点め「新ジャンルの拡大」は、従来の“ツール”中心のタイトルに加えて、まったく新たなジャンルにも幅広く参入していくというもの。これは広くユーザー獲得を行う・行える同社コモディティ戦略の中核を担うものと考えられ、昨年12月には「ゲーム」「コミック」「金融」といったジャンルのソフトを投入した。
今回はさらに新たなジャンルとして、USBメモリほどのサイズの小型機器をUSB接続するだけでPCをIP電話化できる「いきなりIP電話」(500円分の無料通話権付き。価格:3970円、初回1万本は2970円)を8月に投入する。
3点め「女性・若年層向けソフトの拡大」は、30代から40代の男性ビジネスユーザーが中心だったそのソフトラインアップを、女性や若年層にも市場を広げるべく、ソフト・ジャンルの追加投入や製品訴求・告知などを行っていくとするもの。今回よりイメージキャラクターに松下奈緒さんを起用した。
このターゲット層へはソフトメーカーだけでなく、PC周辺機器メーカーなども重要視(関連記事参照)している部分であるが、コンビニや書店など幅広く“一般的”な販売チャネルを構築していること、そして上記2点めとの相乗効果で「日用品」とできるようなタイトル・ジャンル数増加などがポイントとなるといえる。なお上場計画(関連記事参照)について松田氏は「(想定はしているが)現在準備中としか答えることができない」とした。
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