“つかみ”はOK? キーボードねたWeekly Access Top10

» 2005年07月05日 22時30分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 今週のランキングは、7月1日まで東京ビッグサイトで開催されていた「組み込みシステム開発技術展」(ほか、データストレージEXPOなど計5展)にて展示されていた「“丸ごと洗える”キーボード」に人気が集まった。その特徴は写真を見れば一目瞭然で、すがすがしい。

 かつて、初心者向けPC・インターネット誌に在籍していたことのある私は「キーボードを掃除しよう」的企画を行ったことがある。まぁこの手の雑誌ではよくある“年末大掃除の時期”なんかに絡めたもので、キートップはこのように外す、外すときは正しい配列が分からなくならないようそのままキーボードをコピー機でコピーしとけ、こびりついたキーの汚れは台所用洗剤なんかを入れた水に浸しておこうといった感じのもの。年末(別に年末でなくてもいいんですが)、各誌の“よくある”お掃除系企画は、このキーボードの登場によってどのように変化するかちょっと楽しみだ。

 ところで今年も半分が終わってしまったが、昨年末、あるインプットデバイスメーカーの広報氏が「(2004年は)こんなに出しちゃったので、来年は息切れするかも」と言っていたのが結構その通りになってしまった傾向である。ロジクール、マイクロソフトといった大手メーカーからは、「おっ!」と思えるまったくの新製品は登場していない。マウス製品に限れば、普及価格帯のレーザーマウスや、2.4GHz帯無線を採用するワイヤレスモデルなどが上記メーカー以外のところからも登場し、結構売れているようなのはあるが。

 今回の「丸ごと洗えるキーボード」しかり、先日注目を集めた「紙のキーボード」(先々週のランキング参照)、本日登場したケータイをPC用キーボード・マウスにしてしまうシステム、自作できるキーボード「DX1 INPUT SYSTEM」、親孝行できるキーボード「TKBHR-A01」などは、その停滞傾向のインプットデバイス機器事情に一石を投じたといえよう。

 後々よく考えると「これ使うかなぁ、使えるかなぁ……」と思ってしまったりもするが、これらは第一印象で「おっ!」と思ったのは事実だ。ユーザーの多くも、過度の期待こそしているわけではないだろうが、同じように思った人が多かったこその結果だろうと考えられる。

 「おっ!」は物欲、そして消費に直結する。2005年後半は、そのまま衝動買いしてしまいたくなるような製品の登場に期待したいところだ。

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