例によって、Superπの3355万桁計算を行った直後のCPU温度を測定してみよう。室内温度は28度。測定に使ったマシン構成と結果は以下の通り。CL-W0011導入前のマシンはリテールCPUクーラーを装着している。
テスト環境 | |
CPU | Athlon 64 3000+ |
HDD | IDE接続(120Gバイト) + IDE接続(80Gバイト) |
メモリ | PC3200 256Mバイト×4 |
グラフィックスカード | 玄人志向「RD70-A64C」(RADEON7000搭載) |
テスト結果 | アイドリング | Superπ3355万桁計算直後 (アイドリング時との差) |
リテール環境 | 25.9度 | 33.4度(+7.5度) |
CL-W0011装着 | 25.8度 | 30.1度(+4.3度) |
CL-W0011導入後は、Superπの計算を完了したあともわずか4度ほどの温度上昇に留まった。7度以上上昇したリテールクーラー環境に比べて、約半分の値だ。水冷タワーに触れてみても少しなまぬるくなったかなと感じる程度で、冷却性能のキャパシティはまだまだ余裕がある様子だ。
もちろん予想通り、静かだ。PCを起動した際も耳障りなポンプ音はほぼ聞こえず、すーと冷却液が流れ出るような音が近づいて耳を澄ますと聞こえるといった程度だった。
CL-W0011は冷却性、静音性よしとかなり優秀な結果を残した。唯一の難点といえば、かなり巨大なので置き場所を選ぶこと。とはいえ照明を落とした状態で確認できる華麗さも意外と心地よい。いわゆる派手さをとくに嫌うユーザーでなければ、冷却性能や静音性も相まって、購入満足度もかなり得られることと思われる。
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