ザルマン「RESERATOR 1」は、2004年2月に登場した水冷キットで、今夏発売された新製品というわけではない。しかし、アキバのPCパーツショップで、同様機能を持つ製品が次々と発売される中、ユーザー評価の高い水冷キットの一つとして長く人気を保っているという。
RESERATOR 1の人気の理由は、その圧倒的な存在感である。タンクとポンプ、ヒートシンクを一体化させた本体は約592ミリ、なんとフルタワーケース並みの高さを誇る。あえて小型化を考慮しないことで、冷却用ファンやラジエータを搭載せずとも、十分な冷却効果を実現するという。
早速、設置を開始する。
RESERATOR 1の装着は非常に簡単だ。本体ポンプ駆動のための電源は外部AC100ボルトコンセントを用いるので、PCと接続するのはCPUブロックとチューブ類だけである
CPUブロック取り付け用として、Pentium 4/Celeron用のmPGA478、Athlon XP/64用のSocket A、同754、同939、同940対応アタッチメントが付属する。
なお標準キットは、LGA775システムに非対応となっているが、第1回で紹介した水冷キット、サーマルテイク「AquariusIII A1681」に付属していたLGA775用アタッチメントを使うと設置が可能であった。このため、今回はほかの水冷キットとの比較のために、LGA775マシンでのテストはこのアタッチメント利用して行うことにした。
編集部注:別途購入できるような汎用アタッチメントキットがあれば紹介したかったのですが、締め切りの都合で時間内に見つけることはできませんでした。また、当然ながらメーカー推奨の方法ではありません。サポート外の使い方になりますのでご注意ください。
次にPCIブラケットからチューブを通し、CPUブロックに取り付ける。接続部をねじで締める構造なので、こちらも簡単に装着できた。
次は、本体の上蓋を外して冷却液を入れる。説明書には、冷却液は普通の水道水で構わないとあるが、防腐などのためクーラント液や蒸留水などを利用しておきたい。なおタンクには、より水圧を高めるために9分目程度は満たしておく。そして本体の電源を入れ、チューブに冷却液を行き渡らせる。
なおザルマンのWebサイトには、オプションパーツとしてグラフィックスチップ用ブロック「ZM-GWB1」も用意されている。
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