「こだわりが“ひとりよがり”にならない」――それが今年のアキバで売れるパーツ!?週末アキバPick UP!(2/4 ページ)

» 2005年04月09日 00時00分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

派手好きのあのメーカーはデカさと光にこだわる……も一番冷えるのは?

 今週木曜、サーマルティク製タワー型水冷キット「Rocket CL-W0011」がアキバ各ショップに入荷した。価格は2万円強で在庫は各ショップでもやや少数。

photo サーマルティク「Rocket CL-W0011」

 Rocket CL-W0011は、その名のとおりロケット型の巨大な水槽型ラジエータ兼タンクが特徴的な水冷キット。ポンプはPCに内蔵させ、そのラジエータのみを外付けにする、ファンレススタイルとなっている。

 ラジエータ内部は内外の2層構造となっており、冷却水はポンプからまずラジエータの内芯に送られ、頂上まで押し上げられた後、外側を通って降りてくる。落下する際にアルミ製の筐体で冷却するという仕組みで、単なる水槽だった昨年のヒットモデル、Zalman Tech「Reserator 1」とその感じこそ似ているが、やや進化しているように思える構造だ。

photo 「これを持って街中歩かないでください」だって(笑)。いねー……だろ

 CPUブロックには青色LEDを備え、冷却水にブラックライト発光溶液が混られているなど、派手好きなサーマルティクの本領発揮と言った印象である。ちなみにラジエータの頂上は透明アクリルで覆われており、水流が確認できるようにもなっている。

 入荷したクレバリー1号店は「見た目の派手さ面白さはあるんですが、ようやく春を迎えたこの時期では、たくさん入荷するのが正直怖いです(笑)。水冷キットがブレイクした昨年もこの時期はあまり振るわなかったですから。今年も暑くなればそこそこ売れるとは思いますが、昨年のようにいくかは微妙ですね」と慎重な姿勢を覗かせた。

 また、某ショップも「水冷キットはあくまで冷却パーツであって、直接PCの性能を引き上げることはないです。ブームが去った今となっては、いくら見た目がクールな製品が登場しても、現状の冷却性能に満足しているユーザーはほとんど触手を伸ばさないかもしれません。夏の暑さに期待したいです」とこちらも慎重な構え。じつはアキバユーザーが一番クールなのかもしれない。

製品サーマルティク「Rocket CL-W0011」
入荷ショップ
クレバリー1号店 2万968円
高速電脳 2万1800円
T-ZONE.PC.DIY SHOP 2万1800円
ドスパラ秋葉原本店 2万1800円

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