細かいことは分からないが、とにかく何とかしてくれ! という要望に応えるのが「ワンクリック全自動クリーナー」だ。
この機能は、最短ワンクリックでクリーニングが完了する便利なツールで、削除する項目に関する知識がなくてもそれほど心配がないように工夫されている。こちらも「開始」ボタンをクリックするだけで、不要なファイルや未使用ショートカット、キャッシュファイルなどを根こそぎ調べてリストアップしてくれる。
「ワンクリック全自動クリーナー」できれいにできる項目 | |
テンポラリフォルダ内のファイル | Windowsが一時的な作業に使用するフォルダの中にある不要なファイルの削除 |
無効なショートカットファイル | リンク先が移動・削除され、無効になっているショートカットファイルの削除 |
Webサイトのキャッシュ | Internet Explorerが作成するWebサイトのキャッシュファイルや、Webサイトの閲覧履歴・入力した情報の消去 |
Webサイトのアクセス履歴 | アクセスしたサイトの履歴を消去 |
ブラウザのURL入力履歴 | ブラウザのURL入力欄に入力した情報の履歴を消去 |
Cookies | Internet ExplorerでWebサイトにアクセスする際に利用するCookies(プロテクトされていないもの)ファイルの削除 |
最近使ったファイルの履歴 | 「最近使ったファイル」フォルダに登録されている、ファイルを使用した履歴を消去 |
ファイルやフォルダ、コンピュータの検索履歴 | ファイル検索時に用いたファイル名や検索ワード文字列の履歴を消去 |
無効なレジストリデータ | 利用されていない無効なレジストリの情報の削除 |
スタートアップ エラー ファイル | スタートアップフォルダに登録されているファイルで、正常に起動できないファイルやレジストリの削除 |
ごみ箱に入れたままのファイル | ごみ箱に捨てられたが、「ごみ箱を空にする」を行っていないファイルの削除 |
Windowsは、ユーザーの利便性を高めるためにさまざまな履歴や情報を自動的に記録している。しかし、たとえば家族みんなで使うPCである場合やオフィスで共有で使用しているPCでは、閲覧したWebサイトや最近使ったファイルの履歴など、他人に見られたくない個人情報や項目もあるだろう。SuperXP Utilities Pro 3なら、そのような情報も全自動で消去してくれることで、セキュリティレベル向上にもつながる。
また、Windows起動時に読み込まれるファイルやレジストリをチェックし、エラーを起こしている項目を削除する機能もある。このエラーは、いろいろなアプリケーションのインストール/アンインストール行為が原因となり得るなど、PCを長く使っていると起こってしまいがちなエラーの1つで、Windowsの起動時間に直接影響を与えてしまうといった大きなデメリットがある。そのため、エラーを起こしてしまっている項目をクリーニングすることで、かなりの効果が体感できることもあるといえよう。もちろん、無効なレジストリもチェックできる。どちらも、手動で行うにはかなりの知識が必要で手間もかかる作業だが、全自動で処理してくれるということは非常に便利なのである。
これら機能は、調査を行い、クリーニング項目の一覧を確認しながら実行していくという作業となる。なお、レジストリデータはOS起動・動作における根本をなすものである。そのためバックアップデータが自動的に作成される仕組みになっており、一部の項目はクリーニング後に復活させることもできる。
ちなみに初期設定では、PCに装着されているHDDすべてを調査するようになっている。最初はすべてチェックしておきたいところだが、調査の時間短縮のため、2度め以降は必ずしもすべてのドライブをチェックしなくてもよいかもしれない。その場合は、調査対象を起動ドライブ(Cドライブ)だけに限定に、といった設定ももちろん行える。
調査する項目も自由に選べる。たとえば、普段はごみ箱を自分で空にする習慣が付いているので、「ごみ箱を空にする」のチェック項目は自動削除からはずすなど、目的にあわせて設定可能だ。「バックアップなしで削除」や「プロテクトされていないCookie」についてもクリーニング調査の対象とするかを選択できる。
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