PCが「何か遅いなぁ」と感じたとき、まずとりたい対処とその手段(3/4 ページ)

» 2005年09月09日 00時00分 公開
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よりきれいにしたいなら、「個別コース」で

 「ワンクリック全自動クリーナー」は、ビギナーが適当に実行してもトラブルが発生しないように、やや緩めの設定になっている。もっと徹底的にクリーニングしたい場合は「個別コース」から突き詰めていこう。

 一度入力した文字が記憶され、次回の入力の手間を軽減させる「オートコンプリート」という機能がある。ある1部分を入力するとその後に続く文字列を補完してくれるので便利なのだが、このことは自分以外も利用する可能性のあるPCでは若干注意が必要だ。検索ワードやメールアドレス、認証機能付きWebサイト(通販サイトなど)のIDといった情報が、オートコンプリート機能により補完されてしまい、ばれてしまう可能性があるからである。

 さらには、保存されているCookiesファイル群を見れば、訪れたWebサイトも大体分かってしまう。Cookiesファイルはその訪問者のPCに、訪問ユーザーに関する情報や最後に訪れた日時、そのサイトへの訪問回数などの情報を一時的に保存することで、そのWebサイト利用における利便性向上を目的とするもの。基本的には決して悪いものではないのだが、一部の悪意あるサイトを通じて起こるCookiesによる影響も怖いところだ(関連記事参照)。これらの情報を消去しておくなら「インターネットのクリーニング」で、「プロテクトされていないCookie」と「オートコンプリート項目リスト」にチェックして「開始」をクリックしよう。

 「プライバシーリストの削除」機能では、Windows Media Playerやペイント、ワードパッドをはじめ、ソフト内における最近使ったファイルの履歴を消去できる。再生した動画ファイルの痕跡などを消したい場合は、履歴を消去するソフト項目にチェックを入れておこう。

photo ソフト内における使用ファイル履歴の消去は、各ソフトのチェックボックスにチェックしておく

 自動クリーナーの設定とは違うが、「アプリケーションの移動」も意外に便利な機能である。

 一般的に、一度インストールしたアプリケーションのフォルダの名前や場所を変更することはできないことになっている。それらはレジストリや各種ショートカットファイルと連携しているため、アプリケーションそのものが起動できなくなってしまう可能性があるためだ。

 「アプリケーションの移動」機能は、関連する情報を検索し、関連データを自動的に修正することで、自由に保存場所やフォルダ名を変更できるようにしてくれるもの。たとえば、初期にインストールしたHDDの空き容量が足りなくなり、別ドライブにアプリケーションのファイル群一式を別HDDに移動させたいといった場合に活用できそうだ。

photo 現在のフォルダと、移動後のフォルダを指定したら、レジストリやショートカットを検索する
photo 「開始」ボタンを押せば関連情報が書き換えられ、フォルダの中身が移動される

Windowsを最適化して高速化

 不要ファイルのクリーニングでWindowsを元の状態に戻せたなら、こんどは高速化に挑戦してみよう。

 購入当時やインストール直後の状態のWindowsは、通常は使わない機能が有効になっている項目も存在し、レジストリデータを修正することで、スリム化そして高速化ができる可能性がある。ただし、手動で行うとなると、修正項目は多岐にわたり、かつレジストリエディタで作業する必要があるために、レジストリデータの削除以上に知識が必要となる。レジストリの記述内容や方法を誤ると、最悪Windowsが起動しなくなってしまう可能性もあり、ビギナーには手は出せない。

 そこで「システム最適化&高速化」と「ブロードバンド最適化&高速化」機能の出番だ。このメニューでは上級者でもなかなか手が回らない細かい項目まで、数々のレジストリを修正してくれるものだ。もちろん、操作は「実行」ボタンをクリックするだけ。

photo 「システム最適化&高速化」の修正項目は6つのカテゴリに分類されている。デフォルトでは約3分の2ほどの項目が有効になっているが、極限までチューンしたいならすべてを選択するのもありかもしれない
photo 「ブロードバンド最適化&高速化」機能は、ネットワーク環境を調査し、各ネットワーク環境個別に最適な設定に調整してくれる。簡単なところでは「MaxConnection per Server」の値。同時にダウンロードできるファイル数を設定する値で、ブロードバンドユーザーであれば8〜12の値に設定することでネットサーフィン時のレスポンスが大きく向上するはずだ

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