ノートより静かな省スペースデスクトップ──NEC「VALUESTAR G タイプ C」(3/4 ページ)

» 2005年09月16日 10時03分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

ファンレス化の必要性を感じない静音性能と高効率の冷却性能

 では静音性能はいかがなものだろうか。ここではマルチスレッドに対応したCPUを酷使するWindows Media Encoder9を利用して、動作音の変化やCPU温度などを調べてみた。使用しているのはデュアルコアのPentium D 820を搭載している「GV28WB/1」がベースのモデルで、メモリは1Gバイト、HDDは500Gバイト搭載されている製品だ。室温はエアコンで28度に設定している。

 まず、電源を入れるとファンの動作音と思われる唸りのような音がかすかに聞こえてくるが、エアコンももっとうるさかったりする。ちなみにこのエアコン、昨年取り付けたものだから、決して動作音がうるさいわけではない。Windows XPが起動してもHDDのアクセス音のみが聞こえてくる状態で、ファンの音はまったく分らない。Windows XPの起動が完了してアイドル状態になると、動作しているのかどうかの判別が動作音ではできないほどだ。

 ちなみにアイドル状態で「Speedfan」のモニター機能をチェックすると3つのファンはすべて960〜990rpm程度。3つ表示されている温度センサーの温度で最も高いものが50度で、これがおそらくCPU温度だろう。PCに何もさせない限りこの温度もほとんど変化しない。

 Windows Media Encoder9でのエンコードを開始すると瞬間的にCPU温度は58度まで上昇し、それからじわじわと上昇を続ける。しかし、動作音の変化を感じ取ることはできない。もしリテールクーラーならすでに轟音を発しているはずだ。この状態で3つのファンはいずれも回転速度が上昇しているのだが、それでも1200rpm。たしかにこれでは動作音の変化は分らないだろう。アイドル時から変化したと感じるのは時折聞こえてくるHDDへのアクセス音だけだ。

グレーのラインがCPUと思われる温度変化。一気に58度まで温度上昇したあとは、徐々に上昇を続けていく。ブルーのラインはHDDの温度だ

 このままエンコード作業を続けると、CPU温度は68〜69度で安定するが、動作音に変化はない。ファンの回転速度も依然として1200rpmのままだ。右側面後方のラジエータからの排気は熱いが、背面の電源ユニットからの排気はそれほどでもない。CPUの発熱が効率よくラジエータまで伝達され、そこから発する熱がケース外部へ効率よく排気されている証拠だろう。

 エンコード作業を中止するとCPU温度は一気に60度を割り込み、徐々に温度を下げていく。ここでも動作音の変化を感じ取ることはできない。ファンの回転速度も再び1000rpm以下に下がる。

CPU温度はPentium Dの2つのCPUコアがほぼフル稼働時でも68〜69度程度で安定。HDDの温度も上昇を続けるが、それでも50度には届かない安全圏だ

このように2つのCPUコアはほぼフル稼働している。3つのファンの回転数が1200rpm前後であることも分る

CPUをほぼ無負荷の状態にするとCPU温度は58度位まで一気に低下し、徐々に温度を下げていく

 この検証で気になったのは、やはり右側面後方のラジエータ部分からの排気だ。かなり熱く、仮にこのPCが机上にあったなら、その右側にはいたくない。水冷、といってもCPUの発熱を効率よく外部へ排気しているだけで、排熱量そのものは空冷と変わらない。Pentium D 820というそれなりにホットなCPUを搭載していればこれは当然である。また右側を壁面などに近づけすぎるとPCにも悪影響がでる可能性があるので、設置場所は注意したい。

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