ノートより静かな省スペースデスクトップ──NEC「VALUESTAR G タイプ C」(2/4 ページ)

» 2005年09月16日 10時03分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

工夫を凝らした水冷+静音化

 ケース内部をチェックしてみる。やや前面寄りにあるCPUには水冷ジャケットが装備されている。この部分はファンレス。水冷ジャケットで熱を吸収した冷却液は後方上部にあるラジエータまで運ばれ、ここで2連の8センチファンで冷却。ラジエータの発した熱を帯びた空気は右側面のパンチングメタル加工された通風孔からダイレクトに外部へ排気される。ラジエータをケース内部に納めつつ、その熱をケース内に影響させないよく出来た放熱システムだ。

 ラジエータ部にはファンが取り付けられているが、省スペースと効率を両立させるために8センチファンを2基装備しており、回転数は最大でも1200rpm程度と低い。また背面には電源ユニットの排気ファンも備えているが、こちらも回転速度はほぼ同じ。静音仕様といいながらもファンを3つも備えているが、その2つは直接外部に露出していないため音が漏れにくく、さらに回転数を低く抑えることで静音性能はきわめて高くなっている。

正面寄りの上部にはドライブベイ、下部にはCPUのクーラージャケットが見える。背面に見える2つのファンと電源ユニットのファンの合わせて3つの「羽モノ」があるが、回転数が低いため音は静か

 この水冷システムに施された工夫は随所に見られる。例えばCPU周辺のチップには発熱の大きなIntel 945G以外にもヒートシンクが装備されているが、これはCPUファンを装備していれば得られる冷却効果が、CPUファンのない本機では得られないことを補うためだろう。

 3つのファンもマザーボードの管理下に置かれている。ラジエータユニットとマザーは3ピンのケーブル4本で接続されており、おそらく2本がラジエータ部のファンへの電源供給と回転速度制御、2本が温度センサーだろう。電源部のファンもマザーボードに接続されており、マザーボード側から制御が行える。

 給排気の効率もうまく考えられている。先に述べたようにケース右側面後方がラジエータからの排気のためにパンチングメタル加工されている以外に、吸気口として4カ所がパンチングメタル加工されている。底面の2カ所はグラフィックスカードとメモリをフレッシュエアーで冷却し、左側面の大きく加工された部分はCPUの側面でCPUの水冷ジャケットとメインボードの主要部分へ、左上部前方の部分はHDDへフレッシュエアーを送り込む。パンチングメタル加工された部分は内側からメッシュ加工されており、埃が入り込まないようにしている。

右側面に設けられた排気のためのパンチングメタル加工

 本機では、従来より小型化された水冷システム機構に注目しがちだが、それ以外にもさまざまな工夫が盛り込まれ、トータルで静音化を実現しつつ冷却効果を得るように設計されている。こういった点は市販のPCケースとパーツで購入する水冷システムではなかなか実現できない部分と言えるだろう。

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