「ハードディスクは死なず」、SeagateがSamsungに反論

» 2005年10月05日 19時02分 公開
[IDG Japan]
IDG

 ハードディスク技術は決して死んでなどいないし、すぐにメモリチップに取って代わられる危機にさらされてもいない――ハードディスクメーカーSeagate Technologiesの幹部が10月4日、語った。

 このコメントは、「特に携帯機器において、フラッシュメモリがほかの形態のデータストレージに取って代わりつつある」というSamsung Electronicsの半導体部門責任者の予測に対するものだ。Seagateがハードディスクを主力事業としていることを考えると意外なものではないだろう。

 「『ハードディスクは死んでいる』と言ったとき、Samsungはまったく無責任で近視眼的であり、真実を語っていなかったと思う」とSeagateのグローバル家電マーケティングディレクター、ロブ・ペイト氏はCEATEC Japan 2005会場で取材に応えて語った。「いつか、われわれがフラッシュメモリだけを必要とする日が来るかもしれない。だが、いつかわれわれが火星に観光旅行に行ける日も来るだろう」

 フラッシュメモリが主権を握るという予測は、Samsung半導体部門のホアン・チャン−ギュ社長が先月、16ギガビットフラッシュメモリチップの立ち上げに際して語ったものだ。ペイト氏のコメントと同様に、ホアン氏の発言も、Samsungが大手フラッシュメモリメーカーであることを考えれば何ら意外なものではない。だがこれらの発言は、ストレージ市場、特に携帯機器の分野において、ミドルグラウンドをめぐる競争が激化していることを示している。

 ここ数年でフラッシュメモリの価格は急速に下落し、次第に大容量化が進んできた。例えば、Apple Computerは2004年初めにiPod miniを立ち上げたときにハードディスクを選んだが、フラッシュメモリ価格が40%下落したことで、最近は同じ容量のフラッシュメモリを搭載したiPod nanoを立ち上げた(9月8日の記事参照)

 Seagateは、1インチハードディスクをAppleの音楽プレーヤー向けに提供する企業の1社。ペイト氏は、iPod miniシリーズを廃止するというAppleの決定は、同社の1インチハードディスク事業に大きな影響を与えないと話した。

 「われわれはAppleのビジネスを本当に重視しているが、肝心なのは、これはそれほど大きな打撃ではなく、1インチドライブの予測は変わらないという点だ。当社のコンパクトフラッシュドライブへの需要は莫大だ」(同氏)

 Samsungは、間もなく立ち上げる予定のフラッシュチップベース16Gバイトディスクで、パーソナルコンピュータ用ハードディスク市場を目指す。このディスクはハードディスクと同様にパラレルATAインタフェースを採用し、2.5インチまたは1.8インチドライブが収まるケースで提供されるため、直接ハードディスクの代替として使える。

 ペイト氏は、もしもSamsungがハードディスクの死を確信しているのなら、同社とSeagateは話し合った方がいいと語った。

 同氏はホアン氏の発言について、「Samsungはおかしいと思った」と話した。「もしもSamsungが、自分のとこの死んだハードディスク部門を抱えてわれわれのところにやってきたら、喜んでいただくつもりだ」

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