レビュー
» 2005年12月05日 15時29分 公開

軽量で耐150キロのボディで7時間バッテリー駆動──「NEC VersaPro UltraLite」 (3/3)

[長浜和也,ITmedia]
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耐150キロボディを実現する「ボンネット」天板

 長時間バッテリー駆動を実現しながら1キロ前後という軽量を実現したVersaPro UltraLiteであるが、冒頭で述べたように、その姿はいささか「ごつい」イメージを与える。「LaVie J」初期モデルの薄さを知っているユーザーとしては、軽いといってもこのスタイルには違和感を感じるかもしれない。

液晶ディスプレイの天板にはボンネット状の凹凸が施されている。「横方向に凹凸をいれて“競合ノートPC”とイメージを変えるのはできなかったのですか?」といういささか失礼な質問にNECは「強度を考えると縦方向に入れるしかないですね」と答えてくれた

 しかし、このデザインによって「耐150キロ」というLet's noteを上回る堅牢性を実現している。液晶天板には、Let's noteを思わせるボンネット構造を採用。さらに、耐衝撃性能を上げるために、液晶パネル周囲背面、側面部に衝撃吸収素材を使い、天板の凸形状と合わせて、受けた衝撃を分散して筐体を守るようになっている。HDDも、加速度センサーは採用していないものの、こちらも衝撃吸収素材でHDDを浮かせてしまうことで、ドライブを衝撃から守っている。

 VersaProはビジネス利用を想定したモデルである。そのため、セキュリティー機能は充実している。オプションで指紋センサーが、標準でセキュリティーチップ「TPM」が用意されているが、このようなハードウェアだけでなく、これらと連動したセキュリティー機能がユーザーに容易に利用してもらえるような、ユーティリティも備えている。

 指紋センサーを使った個人認証や、HDDデータの暗号化による漏洩防止、TPMと連動したパスワード管理ツール、HDD廃棄時に内部データを消去するツールなどなど、おなじみのセキュリティーツールから、BIOSと連動したウイルス対策から、デバイス単位でアクセス制御を行うデータ漏洩防止ツール、OS標準の暗号化機能を複数のフォルダ階層で一気に設定できるエクスプローラライクのインタフェース、といった機能もサポートされている。

 セキュリティー機能としてユニークなのが、3つ用意されているUSB 2.0コネクタのうち、耐久性を持たせた部材が使われた右側面の1つ。わざわざコストがかかるUSBコネクタを用意した理由が「USBをつかったセキュリティーキーデバイスの抜き差しを考慮したため」と、ビジネス現場におけるノウハウがないと気が付かない、「本当に役に立つ」差別化もVersaPro UltraLiteの特色として評価したい。

 4セルバッテリーで長時間駆動が可能になったVersaPro UltraLiteは、ビジネスPCのラインアップではあるが、コンシューマーとしても注目したい携帯重視型ノートPCといえる。残念ながら、NECとしては(リサイクル方法の問題などもあって)個人向けの「納入」は考えていないそうだが、ビジネスPCの直販サイト「得選街」サイトで、「法人様向け」オンラインショッピングページを用意している。

 また、NECの新開発ノートPCの場合、まず、ビジネスモデルのVersaProラインアップで投入して、その後コンシューマーのLaVieラインアップに登場するケースも多々あった。今回もそのケースがないとはいえないので、期待して待ちたいところだ。

 なんでもかんでも、というマルチパーパスノートではないが、持ち歩いて使うなら最もバランスの取れた性能を持っている。VersaPro UltraLiteはそういうノートPCといえるだろう。

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