トールボーイスピーカーデザインの巨大水冷キット──サーマルティク「Symphony」水冷キット(1/3 ページ)

» 2005年12月07日 17時47分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

 サーマルティク「Symphony CL-W0040」は外付けラジエータ兼ポンプを備えるタワー型の水冷キットだ。ラジエータには1400rpm/12センチファン5基を縦に並べて配置し、タンク内の液体を冷却する仕組みとなっている。

 その外付け水冷タンクの高さは約110センチ。とにかく巨大。当然パッケージサイズも大きく、店頭に並べば冷却パーツコーナーを遠くから眺めるだけでそれと分かるほどなのである。登場は2005年夏。当時より「ズバ抜けた冷却性能が受けてそこそこ売れています」(T-ZONE.PC DIY SHOP)とのことだが、持ち帰ったユーザーの話は聞いたことがないという。店頭で購入したユーザーは迷うことなく宅配を依頼していくのだと。

photo サーマルティク「Symphony CL-W0040」。実売価格は3万5000円前後(ITmedia +D Shoppingで最安値をチェックする)

 Symphonyは、Socket A/754/939、mPGA 478、LGA 775(Pentium D含む)に対応し、CPUブロック1基と巨大な外付けラジエータをセットにした構成となっている。チューブ径は外径11.5ミリ/内径6ミリ、ポンプ吐出力は1500ミリリットル/分で、それをラジエータ底部に2基備える。

 その外観デザインも特徴の1つである。ホームシアター向けトールボーイスピーカーのようなデザインは強烈な存在感を放ち、導入ユーザー宅にて本機を初めて見た人はおそらく「何それ?」と聞くこと必至であるほどと思われる。

photo ラジエータの底部に2つのポンプを内蔵している
photo チューブは厚手のタイプを採用。一般的な外径11〜12ミリに対応した別売りの他パーツも増設できると思われる
photo CPUブロックにはジョイント部が折れ曲がらないように強化されている

組み立てはスムース、しかし設置場所に悩む

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