MITの100ドルノートPC、台湾のQuantaが製造へ

» 2005年12月14日 15時49分 公開
[ITmedia]

 マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボは12月13日、開発途上国の教育支援を目指す100ドルノートPCプロジェクトの製造設計業者として、台湾のQuanta Computerを選定したことを明らかにした。

 Quantaは2006年第4四半期の市場投入を目指し、同年第1、第2四半期にQuanta Research InstituteのエンジニアリングリソースをこのノートPCに投じるという。

 このThe One Laptop per Child(OLPC)プロジェクトでは、中国、インド、ブラジル、アルゼンチン、エジプト、ナイジェリア、タイの7カ国に100万台ずつを割り当てる大規模な試験プロジェクトを実施し、それと並行して商用バージョンを模索する予定だ。

 OLPCの100ドルノートPCは、Linuxを搭載し、ネット接続機能を備えた省電力型のフル機能PC。今後、政府向けに販売され、1人1台を目標に学校から子供に配布される予定。価格は100ドルからスタートし、段階的に引き下げていくことを目指している。

 Quantaは1988年に台湾で設立され、Dell、HP、IBMなどにテクノロジー製品とソリューションを提供している。ノートPCの製造では世界最大手であり、携帯電話や液晶テレビ、サーバなども製造している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー