Let's note T4と海を渡る勝手に連載!「海で使うIT」(4/4 ページ)

» 2005年12月28日 23時38分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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GPSをUSBに接続するときは「踊るマウス」に注意すべし

 さて、そのジブロックから“にゅるっ”と出ている2本のケーブル。1本がGPSの接続ケーブル。もう一本はマウスのケーブルである。

 ノートPCでGPS、となると、PCユーザーの多くは「PCカードタイプのGPSユニットでしょう」となるだろう。しかし、ここは「ハンディタイプのGPS」を強く勧めておきたい。PCが使えなくなったらPCカードタイプGPSも当然使えない。「システムの冗長性」を考えると、単体でも使えるハンディタイプのGPSを選ぶのは船乗りとして当然である。

 ハンディタイプのGPSをPCに接続する場合、そのインタフェースはほとんどのGPS製品で「シリアル」対応となっている。しかし、Let's note T4はシリアルインタフェースを持っていない。Let's note T4に限らず、最近のノートPCでシリアルインタフェースを持たない製品は多い。で、こういうときはシリアルのRS-232CをUSBに変換するアダブタを使ってPCと接続することになる。

 シリアルとUSBの変換ケーブルを使ってGPSをPCに接続しているとき、休止状態、あるいはスタンバイ状態からPCを復帰させると「マウスカーソルが画面を飛び回って操作できなくなる」状況に出くわす。これは、GPSがシリアル接続のマウスと誤認識されることで起きる症状だ。GPSの電源を入れた状態でPCを起動、または復帰させるとGPSはマウスと認識されてしまい、GPS~出力される信号がマウスから送られたデータとして処理されてしまうのだ。

 これを避けるには、PCを起動(復帰)させる前にGPSの電源をいったん切り、起動処理が終わった段階で改めてGPSの電源を入れる必要がある。

 さて、もう一本のマウスである。Let's note T4にはタッチパッドがあるのに、なぜマウスをつなげるのか。「タッチパッドよりマウスのほうが操作が容易だから」という理由は、すぐに理解してもらえるだろう。それ以外にも、ケーブルが届く範囲なら離れたところからPCを操作できるメリットもある。

 しかし、少しでもプレジャーボートの狭苦しさを知っているユーザーなら「マウスじゃなくてトラックボールだろう」というはずだ。そのことも重々承知はしているが、あえて、私はマウスを使っている。

 その理由の1つは、先ほども述べた「知らぬまに海水まみれ」になった手でトラックボールを使うリスクの高さだ。その構造を考えるとジブロックで防水することも出来ない。そして、使い捨てにするにはトラックボールは高すぎる。

 使い捨てにするには高すぎる、という理由でワイヤレスマウスも船で使うのは避けたい。ということで、私は、できるだけ安い、そして小ぶりなマウスをジブロックに入れて使っている。

ポインティングデバイスはトラックボールではなく「安い」「小さな」マウスを使う。こちらもジブロックで「防水」するが、いざとなったら使い捨て、ぐらいの気持ちでいたほうがいい

 ジブロックにLet's note T4をいれて、衝撃吸収素材を下敷きにしてキャビンテーブルに雑索で縛り付け、準備は完了。もちろん、GPSとマウスも接続した。しかし、PCをGPSプロッターとして使うには「電子海図とナビゲーションソフト」が必要になる。

 ということで、次回は「安価で手軽な」ナビゲーションソフトである「PEC」(PC用航海参考図)を紹介してみたい。

というわけで、設置が完了したLet's note T4とハンディGPS。GPSはGARMINで最廉価モデルのeTrex。マップ表示機能はなくWaypointを使ったルート機能のみ対応。しかし、自分の経験上、これで航海中に不満や不安を感じたことはまったくなかったりする
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