市場調査会社IDCは、2005年第4四半期(9〜12月)のPC出荷統計「Worldwide Quarterly PC Tracker」を発表した。全世界の出荷台数は前年同期比で17.1%増の6110万台。
IDCのWorldwide Quarterly PC Tracker担当者であるローレン・ラバード氏は、「第2、第3四半期と比較するとわずかに増加は減じているが、金利上昇や燃料費の高騰、ユーロ下落、さらに別の阻害要因に直面しながらも市場は回復力を持っており、2006年のスタートとしてはよい位置につけた」と説明している。
市場ではポータブルPCが好調で、米国のクライアント用PCの中では38%のシェアを占める。しかし、2006年から2007年にかけてMicrosoftのWindows Vista、Intel Viivが立ち上がってくるため、デスクトップ市場も期待できるとしている。日本市場はコンシューマー需要に支えられ、好調だったという。
ベンダー別出荷台数では、Dellが前年同期の16.8%を17.2%へと増やし、首位を堅持。2位のHPは15.7%(前年同期は15.8%)、3位はIBMのPC事業を吸収したLenovoで7.2%。4位にAcer、5位に富士通/Fujitsu Siemensとなっている。こちらは日本での好調が寄与しているとIDCは説明している。
また、2005年通期での米国での出荷台数では、1位Dell、2位HPまでは世界共通だが、3位にGatewayが、4位にApple Computer、5位に東芝が入っている。Appleは前年比32%の大幅増だが、Intelへのシフトを控えていたこともあり、第4四半期の伸び率はやや下げ気味だったという。
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