1月24日、ATIが発表したデスクトップ向けGPUの最上位シリーズ「RADEON X1900」搭載グラフィックスカードが、アキバでも一斉に発売された。ATI純正を含めて8メーカーが、上位の「RADEON X1900 XTX」と下位の「同 X1900 XT」搭載製品をそれぞれ投入し、店の1コーナーを占拠する光景が見られた。
このRADEON X1900シリーズ、やはりATI系最新最強ということで各モデルが好調に売れているが、とくにX1900 XTXの人気が高く、登場週の週末に売り切れたしたショップも多かった。もちろん再入荷の予定は立っているものの、代理店が確保している国内流通分の個数が少ないため、1か月近くはやや品薄な状態が続くと見られている。
新モデル人気の裏で、今ひとつ盛り上がらないのがCrossFire。フェイス秋葉原本店には、12月頃は待望の製品と言われていたATI純正の「RADEON X1800 CrossFire Edition」が1月19日に“やっと”入荷された。しかし登場1週間以上が経過してもまだまだ在庫が残っている状況のようで「見ての通り、完全にX1900にくわれた格好です」と、残念そう。RADEON X1800シリーズについてはショップ単位で値下げされるとともに、近く本体そのものの価格改定がなされると予想されている。
じつは、アキバでは年末頃から“ATIの新GPUが1月中に登場する”といった噂がすでに流れており、情報に敏感なハイエンド志向のユーザーが買い控えていたという事情があったようだ。某ショップは「CrossFireを求める層は、現行最上位を狙うハイエンド志向ユーザーです。なかなか出やしないし、しかも性能が上の新GPUがまもなく登場すると分かってしまっては、X1800でCrossFire環境構築を狙う気持ちも削がれてしまうでしょう。相当安くなれば別ですけど、タイミングはちょっと悪かったですよね」と冷淡に語る。
というわけで現在はRADEON X1900 CrossFire Edition登場が待たれている。これについては、2月から3月初旬に登場するという情報が有力だとのこと。さらに同時期にはNVIDIAも新GPUを発表するという噂もある。こちらについては追ってお伝えする予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.