CrossFire構成も可能な“フラッグシップ”デスクトップ──エプソンダイレクト「Endeavor Pro3500」(2/3 ページ)

» 2006年02月21日 10時00分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

ハイエンドクラスマシンながら静音さも実現する

 起動して驚くのが、本機の騒音レベルの低さである。ハイエンドクラスのパーツで構成されたマシンながら、デスクの下に置いた状態で、起動していることが何とか分かる程度の音しか聞こえない。電源投入直後はCPUファンが全開で回転するためにやや大きな音がするが、数秒でほぼ音が聞こえなくなる1200rpm程度まで低下する。

 本機に備わる冷却ファンは、CPUファンのほかに背面の12センチ排気ファン、電源ユニットに搭載される8センチファン、そしてグラフィックスカードに搭載されているシロッコファンがある。背面ファンは約1000rpmと低回転で動作するタイプで、こちらも動作音がほとんど気にならない。そして電源ファンやグラフィックスカード搭載ファンも同じく静かで、総合的なファンノイズは、このクラスのパーツを搭載する空冷却のデスクトップPCとしてはかなり低いと思われる。

 ファンの音がほとんど聞こえないぶん、逆に目立ったのがHDDのアクセス音である。試用機はRAID 0構成となっており、同時に2基のHDDにアクセスするせいもあるだろうが、カリカリ鳴るシーク音が若干耳に付いた。TV録画や動画エンコード、コンパイル時などのように、HDDへ激しいアクセスが行われるようなときにはちょっと気になるかもしれない。

photo サイドパネルにはCPU用パッシブダクトのほか、CrossFire構築も想定されたグラフィックスカード用導風穴が開けられる(左)、重いグラフィックスカードを保持できる拡張カード用補助ステーも備わっている(右)

 前モデルから継承されるデザインとなる本体ケースは、デュアルコアCPU搭載やCrossFire構成を想定し、サイドパネルにCPU用のほか、グラフィックスカード冷却用のパッシブダクトが新たに設けられた。

 また、評価機のグラフィックスカードはブラケット2段ぶんを有する大型冷却システムを備え、かなり重量のあるものである。そのため同ケースには拡張カード用の補助ステーがあり、重量のあるグラフィックスカードもがっちりと固定できるようになっている。

 また、メンテナンスのしやすさも従来より定評がある。もっとも頻繁に取り外す機会の多い左サイドパネルをはじめ、補助ステーやCPUファン用のパッシブダクト、リアファン、拡張カードの固定パーツ、各々のドライブに至るまで、すべてがドライバーレス仕様となっており、簡単に作業ができるようになっている。外し方が矢印で図示される配慮もあり、このような部分にも好感が持てる。

photo 従来モデルから定評のある、メンテナンス性の高いケース内部。樹脂製のレバーによりドライブ類を容易に着脱できる
photo CPUファンには高機能なCoolerMaster製モデルが、本体背面には低回転タイプの12センチファンを搭載する

photo SpeedFan 4.27でチェックしたアイドリング中のファン回転数(CPU0 fanの値)とCPU温度(TEMP2の値)。なお。PCMark04測定時でも、TEMP2は最高で40度までしか上昇せず、十分な冷却能力を備えている

 最後に大きな特徴といえるのが、本体そのものの重量である。試用機を家庭用体重計で測定してみたところ19.7キロもあった。この重量はかなり厚いスチール板の使用からことからくるものであり、静音性や堅牢性の向上につながっている。

 ファンの騒音レベルが常時低いということは、そもそもの冷却性能が高いということにもなりえる。発生する熱が多ければ、ファンを高速で回転して廃熱しようとする。このときに一時的にPCの騒音レベルも上がってしまうのだが、本機は終始ファンの回転数を低く抑えている。回転数を上げることなく効率よく廃熱できているためであろう。

 室温20度の環境下では、アイドリング中のCPU温度は25度ほどとなる。なおCPUクーラーには、インテル純正ではなくCoolerMasterの新製品である「Silent Edo 775」に似たモデルが装着されている。

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