CrossFire構成も可能な“フラッグシップ”デスクトップ──エプソンダイレクト「Endeavor Pro3500」(3/3 ページ)

» 2006年02月21日 10時00分 公開
[寺崎基生,ITmedia]
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前モデルの上位CPU搭載仕様を上回るパフォーマンス

 ハイエンドクラスのモデルでもっとも気になるのは、やはりパフォーマンスである。今回もいくつかのベンチマークソフトを使って、各パフォーマンスを測定した。比較対象は、前モデルのEndeavor Pro3300だ。以前のレビュー時に計測したPCMark04のベンチマークスコアと比較するため、同機でもPCMark04を使用している。なおEndeavor Pro3300は、CPUにPentium EE 840(3.20GHz)、グラフィックスカードにRADEON X850 XT搭載製品を搭載し、80Gバイト×2のRAID 0構成となっている。

photo
 Endeavor Pro3500Endeavor Pro3300
●PCMark04
PCMarks63846097
CPU60915930
Memory51285190
Graphics97626806
HDD85525106
WMV Video Compression70.155 
DivX Video Compression82.821 

 Endeavor Pro3500
●PCMark05
PCMarks7898
●3DMark03
3DMarks15635
Game15635
CPU787
●3DMark05
3DMarks7898
Game7898
CPU4780
●3DMark06
3DMarks4049
CPU1464
●WinBench99 Ver.2.0
High-End DiskWinMark31300
Business Disk WinMark9680

 総合のPCMarkスコアはもちろん、Graphicsスコア、HDDスコアではEndeavor Pro3500が圧倒的に旧モデルを凌いでおり、CPUスコアも若干高い結果となった。2006年2月現在のCPU価格を見てみると、Pentium D 930Pentium EE 840では、5万円近くPentium Dが安価だ。そのような意味で、総合的に見ると本機のコストパフォーマンスはかなり高い。なお価格は、今回の試用機構成で33万1800円。ハイエンドモデルとしては順当な価格だが、パフォーマンスを考えれば十分にリーズナブルであるといえる。

 こういったハイエンドクラスの構成となるマシンでライバルとなるのは、GeForce 7800 GTX+SLI構成も可能なデル「XPS 600」、あるいは自作PCになるだろうか。同社のような直販PCメーカーで購入するメリットは、動作保証やサポートなど、いろいろな意味で安心感があることではないだろうか。

 本機はCPUやグラフィックスカード、メモリ/HDD容量など、かなり広い範囲でBTOメニューが用意され、好みの構成にカスタマイズできる。このBTO項目も用意されるメニューから選ぶだけであるため、そもそも搭載できないパーツを選んでしまうこともないし、メーカーでの検証もとられていることから電源容量が足りなかったり、相性問題などで動作しないということもない。加えて、自作PCでは選べない堅牢でメンテナンス性の高いケースや、メーカーサポートも用意される。自作PCの自由さ・高性能さとメーカー製PCの安心感を兼ねるのが、本機のようなBTO対応のPCなのである。

 これから3Dゲーム用途にハイスペックマシンを導入したいユーザーや、自作PCのリプレースを考えるユーザーなどにEndeavor Pro3500は、最小構成例で12万4950円からと手頃な価格でもあることも相まって、将来のスペックアップも前提にしたベースマシンとして適することだろう。

Endeavor Pro3500(試用機)
CPUPentium D 930(3GHz)
マザーボードASUS「P5WD2-E」
BIOSAMI BIOS
チップセットIntel 975X Express/ICH7R
2次キャッシュ2Mバイト ×2(CPU内蔵)
メインメモリ 標準/最大1Gバイト/8Gバイト(PC2-4200使用時)
規格DDR2 SDRAM(PC2-5300/PC2-4200)
メモリスロット(空き)240ピンDIMM×4(2)
拡張スロット(空き)PCI Express x16×2、PCI Express x1×2、PCI×3
HDD容量Serial ATA II 1Tバイト(500Gバイト×2)
回転数7200rpm
パーティション
RAIDRAID 0(ほか、RAID 1/0+1構成も可能)
DVDスーパーマルチドライブ記録速度2層DVD±R 4倍速/DVD±R 16倍速/DVD-RAM 5倍速/CD-R 40倍速
書換速度DVD-RAM 5倍速/DVD+RW 8倍速/DVD-RW 6倍速/CD-RW 24倍速
再生速度DVD-RAM 5倍速/DVD-ROM 16倍速/CD-ROM 40倍速
フロッピードライブオプション
グラフィックスカードSapphire「RADEON X1800XT 512MB PCI-E」
グラフィックスチップATI RADEON X1800XT
グラフィックスメモリGDDR3 512Mバイト
サウンドチップチップセット内蔵(Intel HD Audio)
光デジタル音声出力
PCカードスロット
Expressカードスロット
メモリカードスロットオプション
USBUSB 2.0×6(前面×2/背面×4)
IEEE1394
ビデオ出力DVI-I×2、ビデオ(コンポーネント変換ケーブル付属)×1
イーサネット1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(PCI Express接続)
FAXモデム
セキュリティTPMv1.2準拠、セキュリティロックスロット
ドライブベイ(空き)5インチ×3(2)、3.5インチ×5(3)
電源ユニット480ワット
外形寸法217(幅)×505(高さ)×432(奥行き)ミリ
重量約19.7キロ(試用機)/17.5キロ(最小構成時)
搭載OSWindows XP Professional(SP2)
システムのリカバリ方法リカバリCD-ROM
評価機の価格33万1800円(エプソンダイレクト価格)
●主な付属品109日本語キーボード(USB)、ホイール機能付き光学式マウス(USB)、マニュアル、リカバリCD−ROMなど
●主な付属ソフトNorton AntiVirus 2006(90日試用版)など

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