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» 2006年03月27日 11時00分 公開

2006年春の地デジ対応モデル連続レビュー:デジタルとダブルアナログでトリプル録画──ソニー「VAIO type V VGC-VA201DB」 (1/3)

VGC-VA201DBはソニーの液晶一体型PC「VAIO type V」の最上位モデルになる。VAIO type V共通のアナログダブルチューナーに加え、BS/110度CS/地上デジタルチューナーを搭載してアナログ2番組とデジタル1番組の合計3番組を同時に録画できるのが特徴だ。その使い勝手を紹介しよう。

[八木慎伍,ITmedia]

いかにも「TV」なVAIO type Vのデザイン。本体台座部にディスプレイのオン/オフボタン、輝度調整ボタン、DVDスーパーマルチドライブが配置され、カバーの中にはマルチメディアカードスロット、インジケータのオン/オフボタンがコンパクトにまとめられている

電源ボタンとUSB 2.0とi.LINK端子がアクセスしやすい台座部の右側面に用意されている。電源ボタンは前からは見えない場所にあるので、初めて使うユーザーが電源を入れるときに戸惑うかもしれない。頻繁にシャットダウンするのではなく、サスペンドや休止状態を積極的に使う、というのがこのPCの作法かもしれない

TVチューナー回りの端子や、LAN、モデム、光デジタルオーディオ出力、PCカードスロットなどが液晶部の左側面に、マイク、ヘッドフォン端子がアクセスしやすい台座部前に用意されている。台座部の背面にUSB 2.0のコネクタが3つもあるが、ここはお世辞にもアクセスしやすいとは言えない。プリンタやスキャナなど、普段取り外しをしないケーブルを接続することになるだろう

贅沢なトリプル録画。でもそれは予約録画のみ

 VAIO type Vシリーズは全モデルでアナログダブルチューナーを搭載している。さらにデジタル放送対応モデルも用意されていたが、こちらはオンライン直販(SonyStyle)でしか購入できなかった。しかし、2006年春モデルからは、今回紹介する店頭モデル「VGC-VA201DB」でもデジタル放送に対応するようになった。もちろん、BS/110度CS/地上デジタルチューナーに加えて、VAIO type Vの特徴であるアナログのダブルチューナーもそのまま搭載しているのでデジタルと併せて3つの番組を同時に録画できるようになっている。

 ところがである。3番組を同時に録画するにはアナログかデジタルのどちらかを予約録画状態にしておかなければならない。ライブ視聴をしながらデジタルとアナログの同時録画はできないのだ。この制限は、主にアナログ放送視聴ソフト「Do VAIO」とデジタル放送視聴ソフト「StationTV Digital for VAIO」が同時に起動できないことが原因である。

 Do VAIOでは視聴中に録画を開始するとDo VAIOが終了できなくなる。デジタル放送を見るためにStationTV Digitalに切り替えるにはDo VAIOの録画を止めなければない。その逆も同様で、StationTV Digitalは録画を継続しながら画面を閉じることはできるのだが、その状態でDo VAIOが起動ができない。アナログ放送を見るためにStationTV Digitalの録画を停止しなければならないのだ。

 この制限でユーザーが困るのは、デジタル放送を見ているときに「ああ、アナログ放送の裏番組が始まる時間になってしまったからあとで見ようっと」と録画を開始すると、アナログ放送で始まる裏番組を見ることができない点だ。

 StationTV Digitalそのものにも利用上の制限は多い。まず、デジタル放送の予約録画中はStationTV Digitalが起動できないために録画しているデジタル放送が見れない(予約していてもその場にいて番組を見ることはよくあるはずだ)。すでに録画しているデジタル番組の再生もできない。この制約はHDDレコーダの使い勝手を知っているユーザーには我慢しがたいはずだ。

Station TV Digitalで録画しているときにDo VAIOで番組を視聴しようとするとこのようなメッセージが表示されてしまう

Station TV Digitalで設定した予約録画中にStation TV Digitalで番組を視聴しようとするとこのようなメッセージが表示されてしまう

 このStationTV Digitalはピクセラ製で、富士通(ただし名称はDigitalTVBoxとなっている)やシャープなども採用している。全画面モードでのみ動作するため子画面にしてPCと併用する「ながら視聴」ができない点など、基本的な機能はほかのメーカーに導入されているものと共通しているのだが、VAIO向けのStationTV Digital “for VAIO”では、視聴中に一時停止ボタンを押すことで「タイムシフト」モードが可能になる点や、録画済みの番組を再生するときにシークバーを使って再生場所をスキップできる点など、ほかとは違う機能が加えられている。しかし、現時点ではほかのメーカー製PCで可能になっている「ムーブ」に対応していない。この点は改善して欲しいところだ。

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